2010年6月30日水曜日

ゴールの改良を含む、ご辛抱思案、もとい誤審防止案

ドイツ×イングランド戦での誤審を生んだ第一の原因が審判のポジショニングにあることは言うまでもない。
だが第二の原因である、ゴールポスト&バーの形状について語られている記事を目にしたことはない。

安全上の理由によって、断面が真円型のゴール枠が誕生した。
激突したときに、従来の正方形タイプよりも衝撃が分散されるのでより安全であるという。
その一方で、ボールの当たる角度によっては強い逆回転がかかってしまい、今回のような「一度ゴールインしたボールが跳ね返って戻ってくる」という現象を生むようになってしまった。野球のバッティングにおける「チップ」みたいなことになるわけだ。

もしも今回のゴール枠が断面四角タイプであったなら、ボールは角ではじかれるか、ゴールインしてそのまま奥へとはねていっていただろう。

私はゴールの枠の断面形状は、従来のように四角タイプへと戻すべきだろうと思う。
ピッチのラインが平面で構成されている以上、その一部であるゴール枠も平面で構成されるべきだと思うからだ。
安全上の問題については、表面を柔らかな樹脂などでコーティングすることでの解決をはかるべきだ。
マリノスタウンでの少年サッカー用ゴールには、青いマットが巻かれていたが、あれではゴールの面積が狭くなるので、ゴール自体の材質を変えた方がより望ましい。

ビデオ判定の導入に関しては、まだその必要はないというのが私の結論だ。
サッカーという競技のゲーム進行は、テニスや相撲などとは異なり、途切れることのない波のようなものとなる。
原理的には、ただの一度も途切れることなく試合が完了することだってありうるような競技ルールとなっている。そこが、競技が短く切れることが前提となっている他競技とは決定的に違うのだ。

関連はないのかも知れないが、テニスというプロスポーツでは、機械判定を取り入れたのとタイミングを同じくして、大会の盛り上がりも低迷していった。コナーズやマッケンローが猛抗議するようなシーンは見られなくなり、「ピー」という機械音が単調に続くじじばば臭い地味な競技となってしまった。
大相撲でも、
「取り直しといたします!」
キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!
というのがほとんどなくなり、
「行司軍配は○○でしたが、××の足が先に──」
ばかりとなって、盛り上がりの要素がひとつなくなってしまった。

もし変更するのなら、機械化ではなく、審判の数を増やす方向で検討するべきだろう。
ゴール横の補助審判を置くとかいうんじゃなくて、シンプルに線審を4人体制にすればいい。そもそも現代のはやいサッカーで、線審が2人というのが間違いの元なのだから。

ブラジルの負ける日

ブラジルは次のオランダに負ける。
PKになって、ロッベンが外すとかいう展開になれば、ブラジルの勝ちもあるかもしれないが、それ以外の展開だとブラジルは負けるしかない。
理由は三つある。
【その1 裏に弱いDFライン】
ブラジルのDFラインは、前へ向かう時には強さを見せるが、裏を取られたときの対処は幼稚園児以下になる。
グループリーグでも、常に裏を狙ってくる郭大世には手こずっていた。一方でラインの手前で足下へのパスをもらおうとするチリの攻撃陣に対しては、大人と子供以上の余裕を持っていいようにインターセプトしていた。
オランダのファンペルシーやカイトといったタイプは、ブラジルDFが最も苦手とするFWだろう。賢いファンペルシーは、それをわかった上で、ファールをさそうようなコースどり、体の使い方、をしてくるはずだ。演技下手でわかりやすい脳みそのルシオあたりは、格好の餌食とされるだろう。

【その2 中距離・長距離の展開についていけない選手たち】
ブラジルは、自分たちではミドルシュートをドンドン打つクセに、自分たちがそれを打たれることへの警戒心は皆無といっていいくらいに緩い。
それに長いパスを使われるとマークが甘くなる。チリ戦では、チリのノーコンさも手伝って途中でインターセプトできたから大事にはいたらなかったが、縦への正確なロングボールをバンバン放り込み、一本のサイドチェンジで局面を大胆に変えてくるオランダのようなチームに対しては、ブラジルのボランチではどうすることもできないだろう。

【その3 意外性のない攻撃陣】
典型的なのがルイス・ファビアーノだ。彼のパターンはひとつしかない。前へ突進してのパワーシュートをニアサイド、これのみだ。他の選手も似たり寄ったりで、そろいもそろって全員が力でゴールをこじ開けようとするシュートイメージの持ち主だ。力で勝負ということになれば、どんくさいオランダのセンターバックでも対処できる。それにここ2年くらいずっと調子の上がらないカカが、ワールドカップに入ってもそのままだということがブラジルにとっての不幸さを増している。調子が上がらないもんだから、それが自らのファールを呼び、更にイライラを募らせている。カカの機能していないいまのブラジルの中盤には怖さが全くない。中盤省略の戦術になってしまっているのは、こうした事情もあるのではないかと私は考えている。
ロッベンとスナイデルがそろう中盤で好き勝ってをされては、ブラジルに勝機はない。
バカルシオを前におびき出してその裏を狙う、このパターンだけで前半2点くらいとられても、私は何の驚きも感じないだろう。
ヅラ汁の弱点は、控え選手層の薄さにもある。切り札となるような、あるいは試合の流れを変えられるような、個性を持った交代選手がいないのだ。良い意味でとらえれば、それは穴がないとも考えられるのだが、追い込まれた展開となったとき、それは手の打ちようがないことにもなる。
世界的なフリーキッカーのいないブラジル代表なんて、これまでなかったのではないだろうか。

対戦相手に退場者が出て一人足りなくなる。こういうことも過去のブラジル戦ではよくあった。
はたしてオランダ戦でもそういうことが起きるのだろうか。
そうでもならない限り、ブラジルの2010年ワールドカップは、次の試合で終了する。

もったいない

実力的に劣る方がPK戦に持ち込めたのに、自分たちで枠を外して負けたんだから仕方ない。川島もはやく動きすぎ。
ベスト4まで2勝足りなかったと考えるとよくやったと褒めたくなるが、2勝足りなかったら全敗でグループリーグ敗退してたんだと考えると、ワールドカップでの2勝ってのはとてつもない2勝なんだなあと思う。そういう意味ではよく勝った。えらい。

ただし、もしも今回のようなグループリーグの組み合わせと、決勝トーナメントの巡り合わせのままもう一度できるのなら、ちゃんとした監督と選手たちで準備していればもうひとつ勝ち上がれていたのは間違いない。あんなやる気のないカメルーンと、体の重いデンマークやオランダとだったら、グループリーグで全勝できてた可能性だってかなりある。もったいない。

年齢を考えると、次の代表メンバーは一気に世代交代が進むと予想される。
本田が勘違いして「王様」にでもなってしまうと困るなあとちょっと心配。本田はこのままFWをやるんだろうか?
協会はこれまで、みんなで奪って、みんなでつないで、みんなでゴールするというポゼッションサッカーを目指して育成をしてきたけど、ワールドカップで通用したのはそれと真逆の堅守速攻&セットプレーのサッカーだった。このことをどう考えるのか非常に興味ある。ブラジルでさえポゼッションなんて捨ててるのに、なんで日本がポゼッションできると思うのかが謎。

世界を見ても、有名監督の賞味期限切れとなった大会になった、今回のワールドカップ。
選手たちだけじゃなく、代表監督でも世代交代をさせて欲しい。どこかから実績のある有名監督を引っぱってくるんじゃなくて、その代表の成功が自分の成功となるような、実績のない若い監督に思い切って代表をまかせてみてはどうだろう。
どうしてもやばそうだと思ったら、また一ヶ月前に堅守&セットプレーのチームに変更すればいいだけなんだし。

2010年6月28日月曜日

2002年よりも格段に進歩した日本サッカー文化

岡田最近よく眠れる武史監督選抜チームが2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の一次リーグを2位通過したことで、またお祭り騒ぎになるのかなと思っていたら、ほとんどの日本国民は意外と冷静にこの幸運を楽しんでいるようで感心している。渋谷で騒ぎになっているとかまたマスゴミが煽っているが、沖縄の成人式とは違ってあれは騒ぐ方も「わかって」騒いでいるのだ。

2002年のときは、日本にも優勝できる可能性があると、本気で思っているようなカルト気質の人間も大勢いた。
こうした人は「可能性」という言葉の意味を、「未確定」と混同してしまっているのだ。
「未確定であること」と、「可能性があること」はまったく違う。
例えば、明日の天気は「未確定」であるが、明日東京に雪が1メートル積もる「可能性」はゼロなのだ。
「そんなのわからないじゃないか」という人には、「そうですか。わかりませんか」と悲しい顔で同情してあげればいい。
太郎右衛門橋の下の屋外生活愛好者(通称:ハシラー、ルンぴょん)が「わしの夢はジャイアンツのエースになることじゃ。あきらめなければ夢は叶う。可能性はゼロじゃないんじゃから」と橋の下でナチュラルエコーかかりぎみにひとりごちていたら、橋の上から「そうだね。ゼロじゃないよね」と勇気づけてあげよう。なぜならうかっり彼が真実に気がついて、首つりか身投げでもされたら、そのあと片づけが面倒だからだ。希望があれば人は生きていける。希望とは、鍵を落としたことに気付いていないか、あるいは見当たらない鍵がまだ部屋のどこかにあると思い込んでいる間の、勘違いである。

「確率」の感覚は、人間がもっとも理解しにくい概念のひとつだ。だから宝くじは儲かる商売として成り立つし、ガンの民間特攻役、もとい民間特効薬もとぎれることがない。
ゼロじゃないんだから、もしかしたら──と思うのが人情だというのは確かにそうだ。だが、ゼロというのは果てしなくゼロなのであって、この「果てしなく」というのが本当に果てしなくなのかわからないから、とりあえずゼロじゃないってだけの意味で「未確定」ということにしてある、それが「未確定」と混同されている「可能性」の姿である。

しかしその一方で「可能性」がゼロであるから絶対に起きないのか、というとそういうことでもない。
未来を完全に予測することは絶対にできないので、たとえ現時点での可能性がゼロであっても、実際にその結果がどうなるのかは、その時になってみないと確かなことはわからないものなのだ。そういう意味で、「可能性ゼロ」は「絶対にない」ということとイコールではない。
だがこれは、あくまで「現時点で得られる情報、条件には限界がある」ことに原因があるのであって、「ゼロはゼロじゃない」という意味ではない。人間が全てを知ることはできない、という当たり前の意味を意味しているというだけだ。

だから「日本が優勝できる可能性はゼロではない」というのは確かにそうなのだが、だからといって日本に優勝できる実力があることにはならない。当たり前だが。

下記のデータを見てみるとよくわかる。主な大会のベスト4に残ったチームだ。

高校サッカー選手権
84回 2005年 野洲(滋賀)、鹿児島実(鹿児島)、多々良学園(山口)、遠野(岩手)
85回 2006年 盛岡商(岩手)、作陽(岡山)、八千代(千葉)、神村学園(鹿児島)
86回 2007年 流経大柏(千葉)、藤枝東(静岡)、津工(三重)、高川学園(山口)
87回 2008年 広島皆実(広島)、鹿児島城西(鹿児島)、前橋育英(群馬)、鹿島学園(茨城)
88回 2009年 山梨学院大付(山梨)、青森山田(青森)、矢板中央(栃木)、関大一(大阪)

高校総体
2005年 青森山田、那覇西、鹿島、桐蔭学園
2006年 広島観音、初芝橋本、帝京、真岡
2007年 市立船橋、星稜、神村学園、流経大柏
2008年 市立船橋、流経大柏、大津、佐賀東
2009年 前橋育英、米子北、大津、佐賀東

ワールドカップ
16回 1998年 フランス       フランス、ブラジル、クロアチア、オランダ
17回 2002年 日本 韓国     ブラジル、ドイツ、トルコ、大韓民国
18回 2006年 ドイツ        イタリア、フランス、ドイツ、ポルトガル

オリンピック
2000年 シドニー   カメルーン、スペイン、チリ、アメリカ合衆国
2004年 アテネ    アルゼンチン、パラグアイ、イタリア、イラク
2008年 北京     アルゼンチン、 ナイジェリア、ブラジル、 ベルギー

よくもまあこれだけ脈絡なくばらけるなあというくらいにバラバラだ。
トーナメント形式の大会というのはこれだけ連覇が難しいということの証明でもある。
日本人も、やっとこのことがわかってきたのだ。
浦和レッズがクラブワールドカップで3位になったからといって、実力的に世界の3位ではないことくらい、みんなわかっている。
WBCで優勝したからといって、日本の野球選手たちが世界トップレベルにあるわけじゃないとわかってるのと同じように。
それをわかったうえで、勝ち進んだことを素直に喜ぶことができるようになった。
日本人一般のサッカー文化は、確実に一段ステップアップした。
おそらく前回大会での惨敗が、わたしたちを成長させたのだろう。
もしあれがなかったら、きっと今回も、前回までと同じように、一次リーグ突破は当然のような皮算用をし、日本代表選手を世界的な選手であるかのように持ち上げ、神風が吹けばブラジルにだって勝てるんだ! などと朝から晩までバカ騒ぎし、マラドーナに対しても奇人変人、あるいは珍獣のように扱っていたかもしれない。世界のサッカーファンや関係者が、なぜ彼をいつまでも語り続けるのかがわかるには、ある程度の以上のサッカー文化が必要なのだ。酒を飲めれば最高のワインがわかるわけではないのと同じように。耳があればストラディバリの音色がわかるわけではないのと同じように。

熊谷高校や滑川高校が甲子園で勝ち進んだからと行って、誰も両校のことを高校野球の強豪校だとは思わない。
しかし勝ち進んだことは素直にうれしいし、テレビに釘付けになって応援をしもした。
今回のワールドカップで日本代表に訪れているのはこういうことなんだ、と、日本人はわかっている。
それがすばらしい、と私は思っている。
やはり日本人は、平均的に知的レベルが高いのだ。そう考えないと、こう短期間に国民全体が学習することのできた理由が説明つかない。
Jリーグの観客動員が伸び悩んでいるという話を聞いた。
私にはそれがなぜなのかがわかる。
日本人のサッカー眼が肥えたのだ。サッカーのレベルがわかるようになったのだ。この点では、野球ファンよりもサッカーファンの方が、要求のレベルが高い。サッカーファンは、上を目指しているからだ。上とは、世界、つまりトップヨーロッパと南米2カ国。そこらと、いつかガチンコで勝負する日本サッカーを夢みている。

わたしは夢を見続けている。
その夢はルンぴょんの夢なのではないのかと不安に思いながら。

2010年6月27日日曜日

全日本少年サッカー大会予選 神奈川県大会 決勝

今にも雨が落ちてきそうな空模様の中家を出て、湘南新宿ラインにのって横浜駅のホームに降り立ったら、雨が落ち始めてきた。
時刻は10時を回っていた。
3位決定戦はもう始まっている。
東口からポルタ、SKYを抜け日産グローバル本社、富士ゼロックスと行った先に、マリノスタウンがある。
3位決定戦は後半になっていた。
3-0で足柄が勝っていたところ、キーパーのハンブルやらなんやらでトントンと2点、パーシモンに入った。
雨も傘なしではいられない程の雨あしになった。観客席もまだ空きがある。
試合終了。
3-2で足柄の勝利。

決勝戦。バディー × SCH(最後のHは「ホイッスル」を意味しているらしい)

キックオフシュートを17番が狙い、あわやというシーンを作って決勝戦は始まった。
終始バディーが押している。
前半1-0。どんな得点だったか覚えていない。雨模様だったのでメモを取らなかったから。ゴール前のこぼれ球を15番がけり込んだような、そんな気がする。
後半の追加点は17番。
だめ押しはコーナーキックから、だったかな。
3-0でバディーの優勝。

SCHはバディーの17番を2人マークでおさえようとしたみたいだったけど、ダメだった。
でもバディーの方もボールを単純に17番へ集めるもんだから、攻撃がつながらないためになかなかリズムをつかめないようだった。
どこかのタイミングで、例えば給水直後とかに、ターゲットを17番から外した他の選手にしていたら、SCHのディフェンスは崩壊していただろう。
逆にSCHとしたら、あの17番は体が大きいので、ちょっとした接触でも(それがルール上はまったく問題のないタックルであっても)ファールを取られていたので、そこを利用するべきだった。つまりボールを取りに行くのではなく(そもそも行っても取れない)、走るコースをさえぎるようにポジションを取り続けて、接触したら倒れる、というかなりせこいかもしれない作戦であの17番をなんとかするしかなかったと思われる。
あとはゴールキーパーの油断をつく。
強いチーム、特に圧倒的な攻撃力を持っているチームのゴールキーパーは暇なものだ。
敵はなかなか攻めてこない。
いくらいいゴールキーパーでも所詮はまだ小学生。集中力を切らさないコツや、セルフコントロールの術はまだ会得していない。そこを狙って、ミドルシュートを打つ。
偶然にもいいコースへ飛べばゴールになるかもしれない。
それくらいしか点を取れそうなイメージはない。

神奈川はバディー
埼玉は大宮アルディージャ
東京はJACPA世田谷
千葉は柏レイソル

この1都3県の代表の中から、全国チャンピオンが出て欲しい。
これらのチームなら、もしかしていつかどこかの大会で、北足立郡北部地区のチームが相まみえることができるかもしれないから。
ないかなあ~。

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会

ウルグアイとガーナがベスト8に勝ち上がった。
アフリカ勢唯一の生き残りであるガーナが残ったことは、大会運営者にとって飛び上がるほど嬉しい出来事だったろう。
逆に、せっかく火がついた北米のサッカー熱が、これで冷めてしまわないかちょっと心配になる。が、このくらいでついたり消えたりするのでは元々たいした火ではないのだから、そう気にすることでもないのかもしれない。

ウルグアイが勝ち進んだことは、私個人的にはとても楽しみである。
サッカーではモンスターのような体格や狂った犬のような運動量が決定的な要素ではないことを、ウルグアイは証明してくれる。

犬と言えば、今大会で勝ち残っているのチームを見ると犬型チームが優勢のようである。
犬型とは、訓練された通りに動くチームのことだ。
韓国、米国、ガーナ、オランダ、スロバキア、ブラジル、チリ、ドイツ、イングランド、日本。
これらは全部犬型だ。
対する猫型は、
ウルグアイ、アルゼンチン、メキシコ、パラグアイ、スペイン、ポルトガル。
正直言って、アルゼンチン以外はかなり心許ない。ずばり率直に言えば「頼りない」。
猫型は、群れないサッカーだ。だけど抜け目ないサッカーでもある。
わたしは猫型の方に共感を覚えてしまうので、どうしても猫型のチームの方を応援してしまう。

犬よりも猫が好きとかそういうんじゃないんだけど、犬にはもっとリラックスして欲しいと願っている。
そんなにいつも、飼い主のことをウォッチしていなくてもいいんじゃないの? 犬君。
エンジョイしようよ!

2010年6月26日土曜日

ワールドカップベスト16

ワールドカップのベスト16の組み合わせは、腕利きのマッチメーカーが仕組んだのではないかというくらいに巧妙なものとなった。

6月27日 ドイツ × イングランド
6月28日 オランダ × スロバキア
       アルゼンチン × メキシコ
6月29日 ブラジル × チリ
6月30日 スペイン × ポルトガル

結果がどうなろうと、最低でもベスト8にヨーロッパから3チーム、中南米から2チームが残る。
順当に行けば、さらに南米から2チーム、北米から1チームが残る。
欧米から4チーム、ラテンアメリカから4チーム。
準々決勝では、それぞれが重なることなく、 欧米 × ラテンアメリカ の対戦が4試合行われる。
間違ってアメリカがベスト4に勝ち上がってしまった日には、それこそヤンキー大騒ぎだろう。
準決勝のもう一つが、アルゼンチン × スペイン になって、もしもメッシが決勝ゴールをあげたりしたら、マラドーナの二の舞になるかもしれない。でもイタリア人とスペイン人では陰湿さが違うから大丈夫かな。決闘のスペインと暗殺のイタリアだからね。

とにかく今大会は、内容的にも運営的にも最低の大会になっているんだから、せめて対戦カードだけは派手にいってもらいたい。
韓国×ガーナ、スロバキア×チリ、メキシコ×ドイツ、パラグアイ×ポルトガル、なんて準々決勝はマジかんべん。

子供が憧れる選手とは

今回の2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会を見た子供たちは、はたしてどんな選手に憧れを抱くのだろうか。
最右翼はやはり本田圭祐選手なのだろうが、彼の特徴というと髪型といわゆるブレ玉フリーキックくらいしかない。ふつうの4号球で真芯を突くようなキックをしたところでブレ玉になるわけもなく、となると残りは髪型だけなのだが、あの髪型はかなり痛い。本田選手自身も、おそらく己を鼓舞するためにあの髪型にしているんであって、似合っているとかカッコイイとか思ってのことじゃあないだろう。彼は自分でも、自分がそんなに気の強くないタイプだというのがわかっていて、そんな自分の尻をけり、追いつめて逃げ場をなくすために、いろいろ工夫しているのだと思う。デンマーク戦の3点目のシーンなどに、彼の性格がばっちりあらわれている。C・ロナウドやマイコン、ドノバン、ビリャあたりだったら、パスなどというイメージはまったく頭にないはずだ。日本以外のサッカー国にあのプレーは、相当新鮮な驚きを与えたと思う。良い方に誤解してもらえれば、本田選手の評価にとってプラスと働くはずだ。
本田選手に憧れた子供は、どんなプレーをしたがるのだろう。私には思い浮かばない。

次は松井大輔か長友佑都か遠藤保仁あたりか。
松井選手ならヒールをつかったプレー、長友選手なら……しつこいマンマーク、遠藤選手ならフリーキック、かな。

外国の選手なら誰だろう。
やはりリオネル・メッシが一番にあげられるんだろう。
メッシは、今回のワールドカップに出場している選手の中で最もすごさがわかりやすい。細かいステップでの倒れないドリブル。ロナウジーニョのエラシコやC・ロナウドのシザースみたいに代名詞的なフェイントはないけど、どうやってもとられないってところが必殺技っぽくて子供たちもマネしやすいだろう。

次はジェラードかドイツのメスト・エジルかな。ルーニーは点とれてないし、シャビもイニエスタもカカもぱっとしないから。

要するにスーパースターのいないワールドカップなんだよね今回は。
メッシはスーパースターだけど、相手がザルディフェンスのナイジェリア、韓国、ギリシャだったから自由にプレーできていた可能性はかなり高い。相手が強くなり、なおかつ一発勝負のトーナメントとなると、この先どうなるかわからない。アルゼンチン自体は優勝するだろうけど、メッシ自身ははたしてこのまま輝き続けられるのか。マラドーナはそのあたりのことも考えて、あれだけフォワードを揃えたのかもしれない。メッシにマークを集中させないことと、仮にメッシにマークが集中しても得点力が落ちないようにするために。

ルイス・ファビアーノやマイコン、ダニエウ・アウベス、エラーノあたりに憧れる子供はいないだろうなあ。
うまいって感じじゃあないもんなあ。彼らはブラジル本国でも人気ないっていうし。
ありえないんだろうけど、ブラジルサッカーのためには、次のチリあたりに負けてしまった方が、のちのちよかったってことになるような気がするんだよなあ。でかいのそろえて、引いて守ってカウンター狙い、確かに確実なんだろうけど。
ブラジルじゃあ、クラブ経営の柱がヨーロッパへの選手輸出で、20年に1人の天才を待つよりも、確実にヨーロッパへ売れる丈夫ででかくてはやい選手をたくさん育てる方が経営は安定するって考えが、ビッグクラブの主流なんだってことだから、この傾向は今後も続くんだろうなあ。ブラジルがそれじゃあ、他はどうすんのって言いたくなるよ、まったく。

2010年6月25日金曜日

岡田選抜、もとい日本チーム、一次リーグ突破!

デンマークに3-1で勝利し、岡田俺の言った通りだろ武史監督率いる、日本選手チームは2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会で一次リーグを2位で通過することができた。
3戦全敗も予想されていた中での結果としては、上々のできだろう。

一方で、もし今夜スペインとポルトガルが両方敗退する、あるいはコートジボワールが敗退する、となれば、今回のワールドカップは史上最低の大会として、サッカー史から忘れ去られてしまうかもしれない。

まず、あのボールがまずかった。

次にブブゼラがうるさかった。

観客席が空席だらけだった。

アフリカの大会なのに、アフリカ勢がそろってダメダメだった。

ヨーロッパのサッカー強国が軒並み不調のまま消えていった(スペインとポルトガルに期待する)。

ブラジルが個人技を捨て、パワーと守りのくそつまらないサッカーに徹した。役割ってもんがあるだろうに。空気読め。

とにかく得点が少ない。みんな守ってばかり。例外はアルゼンチンとチリくらい。

スターはメッシとマラドーナくらい。C・ロナウドは期待はずれ(ある意味、予想通り)。

エンタテインメントとしては、ドラマチックな試合はあったが、サッカーとして、レベルの高い試合がない。

もしもこのままメッシが無得点で終わってしまったら、今大会を象徴するようなシーンさがしに苦労することになるだろう。



プロの監督として結果を残したんだから賞賛すべきだ、という考えもあるだろう。
財団法人日本サッカー協会の幹部連中の考えは、間違いなくそうだ。
でもそれってたまたまじゃん、と俺は思うのだ。
守って守ってセットプレーで得点を狙うのなら、そういう選手たちを選考すべきだったといまも確信している。
ワールドカップで日本の選手たちが必死に見えるのは、やりなれていないことを懸命にこなそうとしているからに俺には見える。
忘れ物を取りに何往復も無駄足を踏んでいるように見えて仕方のないプレーをしている。
フランス料理の得意なシェフが、急遽おにぎりやラーメンを見よう見まねで作っているような。
一生懸命だけど、決して一流の味じゃあない。
でもその姿には感動を覚える。
カメルーン料理の料理人がやる気なかったからよかった。
オランダ料理のシェフは余裕こいて独りよがりなこだわりにこだわってる間に時間がなくなった。
デンマーク料理のシェフは使ったことのない調理器具を使おうとして大失敗した。
レストラン岡田自慢の創作未来料理が認められたわけじゃない。梅と鮭のおにぎりしか出してないんだから。
いい米を使って、最高の素材で、心を込めて作ったんだから、そのおにぎりは美味しいだろうさ。
でも、いつまでもおにぎりじゃあ、店の未来はないってタンカ切ってたんじゃないの?

ここまできたら、すべてはワールドカップが終わってから、と言いたいところだけど、どうせまたうやむやになって結果オーライでいいじゃんってなるんだろうな。

それとクソ久保! お前は何をしに南アフリカまで行ってんだ? あんな自分勝手なひょろひょろシュートを打つためか?
岡崎! ナイスシュート!

2010年6月24日木曜日

クリップボードの整理

「疫学(疫=疫病、はやりやまい)」

疫学は「疫」という文字に病垂(やまいだれ)が付くのため、医学用語であると誤解されているが、英語ではEpidemiology(epi; upon広範な -demos; people人間の -logos; study学問)と書き、人間集団に対するあらゆる因果関係の確認に用いられる、社会学分野に属する学問で、集団を対象に主に統計学の手法を用い、疾病の原因や傾向を明らかにする分野を指す。

有名なのが喫煙と発ガンの関係で、癌患者に喫煙者が多いことを持って疫学的にはガンと喫煙は因果関係があるとされている、がその一方で、遺伝子研究の面からは、喫煙という弱い外的影響(放射線被曝などと比較してという意味)によって、遺伝子レベルでの異常疾患であるガンの発生に直接的な影響があるとは考えにくいとされてもいる。

最も因果関係が強いとされる咽頭ガンと喫煙習慣にしても、その理由はタバコに含まれる成分ではなく、熱や煙による刺激によって患部細胞の破壊と再生が活性化されたためではないか、とする研究者も少なくない。

しかし個人的には、タバコは臭いし、火も危ないし、吸い殻や空箱のポイ捨てもむかつくので、ガンとか関係なしに販売を全面禁止にして欲しい。


マラドーナインタビュー2006

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0607/other/column/200610/at00010851.html

北足立郡北部地区のチームたちリスト

鴻巣市田間宮サッカースポーツ少年団
鴻巣エンゼルサッカースポーツ少年団
鴻巣ドルフィンズサッカースポーツ少年団
鴻巣ジュニアサッカークラブスポーツ少年団
鴻巣MJキッカーズサッカースポーツ少年団
松原サッカースポーツ少年団
大芦少年サッカークラブ
下忍少年サッカークラブ
川里少年サッカークラブ
鴻巣FCプライマリー(U12)
鴻巣ラフェスタFC(U12)
鴻巣南(4種未登録)
敬愛(4種未登録)
(11+2チーム)

北本少年サッカークラブスポーツ少年団
北本キッカーズサッカースポーツ少年団
スポーツ少年団北本東サッカークラブ
北本石戸サッカースポーツ少年団
(4チーム)

桶川サッカースポーツ少年団
桶川レッドサッカースポーツ少年団
桶川加納子供サッカークラブ
桶川川田谷サッカースポーツ少年団
(4チーム)

上尾富士見サッカースポーツ少年団
西上尾サッカースポーツ少年団
西上尾キッカーズスポーツ少年団
上尾尾山台ファイターズスポーツ少年団
上尾大石サッカースポーツ少年団
上尾朝日フットボールクラブスポーツ少年団
上尾双葉台サッカースポーツ少年団
尾山台イレブンスポーツ少年団
ユベントスジュニアフットボールクラブスポーツ少年団
上尾上平サッカースポーツ少年団
上尾原市イレブンスポーツ少年団
上尾東サッカースポーツ少年団
NEO.FCスポーツ少年団
上尾SC
(14チーム)

伊奈小針サッカースポーツ少年団
伊奈サッカースポーツ少年団
伊奈ローズ
(3チーム)

計38チーム

北足立南部地区
新座、志木、朝霞、和光、戸田、蕨、川口、鳩ヶ谷の8市

計68チーム

さいたま地区
さいたま市全域

計72チーム


3地区を合わせた
県南ブロック

総計178チーム

埼玉県4種リーグ 前期途中経過

2010年 平成22年度 埼玉県4種リーグ 前期途中経過

順位 チーム名 勝点 残試合

さいたま市

グループA
1 西浦和 12 1
2 大和田 10 3
3 三橋 6 3

う~ん、悪い意味でドングリ。

グループB
1 尾間木 18 1
2 辻 12 1
3 ネオス 12 3

尾間木は燃えている。

グループC
1 早起き 12 4
1 はくつる 12 4
3 日進 6 2
3 ジャクパ 6 4

試合消化が遅れているのは、どうせまたあのチームのせい。クソみたいなサッカーしかできないくせに、迷惑は誰よりもかける。手本にならないチームの典型。スポ根マンガなら絶対に悪役。他チームは団結して悪を倒して欲しい。そうしないとあのチームも変われない。

北足立南部

グループA
1 和光イレブン 16 1
1 戸塚 16 1
3 川口朝日 12 2

戸塚の今シーズンはずっとこんな感じなのかな。

グループB
1 プログレッソ 13 0
2 東川口 12 2
3 朝志ヶ丘 10 2

たまたまなのか、私の知らないチームばかり。機会があれば見てみたいチームばかり。

グループC
1 アビリスタ 18 1
2 レッツアサカ 16 0
3 柳崎 14 0

事前の予想通りの混戦模様となった。それでも全勝維持のアビはさすが。

グループD
1 新座片山 18 1
2 わらび錦 16 0
3 レッツドラゴン 9 0

片山が内容的にも「片山」らしくなっているのかが楽しみ。

グループE
1 フェスタ 17 0
2 アズマ 11 1
3 三原 11 2

よくわからんグループ。神根ってもっと強かったイメージがあるんだけど、思い違いかな。

グループF
1 蕨北町 16 0
2 安行東 16 1
3 東スポ 11 1

残試合を考慮すると、実質安行東1位確定。

グループG
1 FC宗岡 15 1
2 川口ミナミ 10 0
3 上青木南 9 1
3 戸田二 9 2

宗岡はいつだって安定してるのさ。

グループH
1 エース 16 0
2 いずみ 9 1
2 たけしの 9 2

新座エースは好調を維持。試合消化のペースもよかった。

北足立北部

グループA
1 ユベントス 17 0
1 ローズ 17 0
3 原市 12 1

バラの町伊奈のローズは絶好調ってとこでしょうか。

グループB
1 大石 12 3
2 双葉台 6 5
2 ドルフィンズ 6 2
2 鴻巣Jr 6 4

これから本格的な梅雨の時期に入ることを考えると、試合消化ペースが心配される。

グループC
1 伊奈小針 17 0
2 富士見 13 1
3 大芦 11 0

勝負強い小針がしっかり勝ち点を積み上げた。

グループD
1 上尾東 15 1
2 尾山台イレブン 9 2
3 北本東 7 1

上尾朝日はどうしちゃったん? 死んだ?

なぜかウルグアイサッカーに惹かれてしまう

初めて見た

第1回トヨタカップ 1980 (国立競技場)
ナシオナル  1 - 0  ノッティンガム・フォレスト 
ワルデマル・ビクトリーノのけんけんシュート!
(このビクトリーノの甥っ子が、今回のワールドカップに出ているマウリシオ・ビクトリーノ)

のせいなのだろうか、あるいは、

旧大宮サッカー場のナイター照明に照らされた、キラキラ光る白いボールと緑の芝とサックスブルーのユニフォームと黒い短パン(と黒いソックス)の記憶のせいなのだろうか。

わたしはなぜか、ウルグアイという国のサッカーが気になるのだ。

ウルグアイ東方共和国(漢字表記 宇柳具)
Oriental Republic of Uruguay

1.面積 17.6万平方キロメートル(日本の約半分)
2.人口 333万人(2008年、世銀)
3.首都 モンテビデオ(約140万人)
4.民族 スペイン、イタリア系が大半
5.言語 スペイン語
6.宗教 カトリック教が大多数(信仰の自由あり)
1.主要産業 牧畜(牛、羊)、食品加工業、皮革・羊毛業
2.GNI 275億米ドル(2008年、世銀)
3.一人当たりGNI 8,260米ドル(2008年、世銀)
4.経済成長率(%)(出所:世銀)6.6(2005年)、7.0(2006年)、7.4(2007年)、8.9(2008年)
5.物価上昇率(%)(出所:世銀)0.6(2005年)、6.8(2006年)、8.5(2007年)、8.8(2008年)
6.失業率(%)(出所:ECLAC)16.9(2003年)、13.1(2004年)、12.2(2005年)、11.6(2006年)、9.6(2007年)、7.9(2008年)、7.6(2009年)
新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルはフェーズ6。

代表チームの愛称 ラ・セレステ(青空)
私の記憶に残る選手リスト
ルベン・ソサ、フォンセカ、レコバ、(知る人ぞ知る若き日のマラドーナのライバル)ルベン・パス、フランチェスコリ、ブルーノ・シルバ
来日したことのあるチーム
ペニャロール、ナシオナル・モンテビデオ、

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の決勝リーグで、はからずも大韓民国と対戦することになってしまった。
チーム力では、おそらくウルグアイの方が弱いと、私は見ている。
しかし勝つのはウルグアイだ。

2010年6月23日水曜日

8人制必勝パターン

8人制での必勝パターンを考えてみよう。

まず8人制の特徴1は、ピッチが狭いのにスペースがある、ことだ。
現代サッカーでは、守備側のGKを除いた21人がハーフピッチ内でプレーするような場面もめずらしくない。
8人制では、同じ広さの中で、大人よりも体の小さな選手たちが16人でプレーすることになる。
単純に計算しても
68メートル × 50メートル = 3400㎡
3400㎡ ÷ 20人(GKを除いた) = 170㎡ →およそ13メートル × 13メートル
3400㎡ ÷ 14人(同上) = 243㎡ →およそ15.5メートル × 15.5メートル
もの違いが生じることになる。

これだけスペースがあれば、誰でも「引いてタテポン」をしたくなる。
大宮アルディージャジュニアのスペイン遠征(8人制の大会)でも、ネットの映像からは、この戦術が非常に効果的だったように見えた。
審判1人制でオフサイドの判定が甘くなるであろうことも、この戦術の効果を強めてしまうような気がする。
さらに飛距離のいらなくなるコーナーキックやロングスローのバリエーションが、勝敗を決定するような試合展開も増えるだろう。
キックオフからの直接ゴールは、得点にならずにゴールキックで再開されるようだが、体格差筋力差の大きい小学生年代では、ロングシュートを打てる選手を有したチームが圧倒的に有利となることは間違いない。風の強い試合などでは、追い風になったチームはドンドン狙ってくるだろうね。試合になるのかなあ? 
試合時間も短くなるから、オールコートプレスでボールうばったら即シュート、みたいな戦術をとるチームも出て来そう。
選手交代もいつでも自由に何度でもできるようになるから、わけわかんなくなるよね。背番号もいらないって話だし。

いまの6年生以外の年代はとっくに8人制で試合をしてるんだろうから、今週末にでもどこかさがして観戦してみよう。
意外と面白かったりして。

各地の代表チーム

埼玉県大会
決勝 / Final 6月13日(日)
大宮アルディージャ ジュニア(2年連続2回目)
1-0新座片山FC少年団

千葉県大会
決勝 / Final 6月20日(日)
柏レイソルU-12(2年ぶり12回目)
2-0JSC CHIBA

東京都大会
決勝 / Final 6月13日(日)
JACPA東京FC(初出場)
2-0ヴァロールSCイースト

栃木県大会
決勝 / Final 6月19日(土)
FCアネーロ宇都宮・U-12(初出場)
2-0足利トレヴィータフットボールクラブ

群馬県大会
決勝 / Final 6月20日(日)
ファナティコス(3年連続3回目)
1-0邑楽サッカースクール

新潟県大会
決勝 / Final 6月12日(土)
アルビレックス新潟ジュニア(初出場)
1-1ジェス新潟東サッカークラブ
- PK -
5 - 3

静岡県大会
決勝 / Final 6月20日(日)
高部JFC(初出場)
3-0FCアスルクラロ沼津

滋賀県大会
決勝 / Final 6月20日(日)
野洲ジュニアフットボールクラブ(3年ぶり3回目)
1-0仰木スポーツ少年団サッカー部

福岡県大会
決勝 / Final 6月19日(土)
FC 上西郷WEST KIDS(2年連続3回目)
2-0BUDDY FC

宮城県大会
決勝 / Final 6月20日(日)
ベガルタ仙台ジュニア(4年連続4回目)
4-0アバンツァーレ仙台SC

2010年6月22日火曜日

少年サッカーでもゆとり教育

日本サッカー協会のサイトへ行き、「大会・試合」というタブを開けたら、

「育成年代のゲーム環境に関するガイドライン」
http://www.jfa.or.jp/match/guideline/index.html

というリンクがあって、またそこへ飛ぶと、いろんな意味で面白いことが多弁に書かれていた。

【抜粋】
8人制も11人制も同じサッカーです。「11人制でなければサッカーではない」という考え方から脱却する時期に来ています。
一人ひとりがボールにさわる回数、直接プレーに関わる回数を増やすことが、スキルの向上に重要です。また、全員が常に全ての攻守に積極的に関わり、さらに日本の課題であるゴール前の攻防のプレーを高めるため、その意味でも、ゴール前の攻防が数多く出る8対8を推奨します。(データ参照)
ゲームを1人で審判することによって、フェアプレー精神を育むことを狙いとします。1人の審判がすべてを見て判断することはできないというのがこの制度の前提です。互いの了解で判定しゲームを進めていく、というのがスポーツの原点です。

そのページ右の「競技規則」というリンクを開くと、

「8人制サッカールールと審判法」
http://www.jfa.or.jp/match/rules/eight/index.html

というJavaのサイトが開いて、8人制についてこれまたいろんな意味で“ゴテイネイ”に教えてくれました。昨年の9月に置かれたページのようなので、もうご覧になられた方も多いとは思いますが、まだの方はぜひ一度目を通していただきたいくらいの“オモシロサ”です。

結論としては、日本サッカー協会は「少年サッカーでそんなにマジになんなって」って考えみたいです。
少年サッカーと少年サッカー選手の最大の敵は、サッカーには興味ないのに、わが子の中に眠っているサッカーの“才能”と“可能性”を盲信しているバカ親だと思っていたのですが、どうも「財団法人 日本サッカー協会」の中にもいるみたいです。
数年後、ボールタッチが多い8人制で育った子供たちに対して「ボールを大切にしなくなった(保管って意味じゃないですよ)」とかって協会が批判したら笑えないです。もしもそんなことになったら、テーブルをおかずでいっぱいにしておいて、食べ物の有り難みが薄れたとか、食べ残しが多くなったとかいうのと同じですからね。

最後に、私がこの8人制ルールで最も危惧するのは、思わぬ大けが、それも一生の後遺症になるような負傷のリスクが格段に高くなることです。
人間の心の中には、たった一人の例外を除いて(彼は人間ではなかったという説もありますが)かならず悪魔が隠れています。そして子供は、まだその悪魔をコントロールする術(すべ)を知りません。さらに怖いことをつけ加えると、民族的になのか、文化的になのか、伝統的になのか、暴力的なラフプレーをよしとする、いやもっと率直に言えば、空手の打撃のようなタックルを推奨し、褒め、高く評価するような指導者だって存在するのです。
球際で競りあった中での狙ったひじ打ちによる眼底骨折や眼球破裂、あるいは後方からの感情的なタックルによる小野伸二選手のような負傷、もしわが子かこんなことの被害者にでもなったら、わたしはサッカー協会を訴えます。審判が一人になったから、よく見えなかった、じゃあ済まされません。フェアプレーの精神を育てる? 警察がいなければ犯罪は起きない理論ですか? 乱暴者と嘘つきが得をする無法地帯になるんじゃないですかね? ピッチサイドからの野次に、子供たちは耐えられますかね? 大事な決勝戦でのPKで、自ら手を挙げたDFを、チームメイトはどう思うんでしょうかね? そしてもし、似た場面で相手チームは手を挙げなかったとしたら、子供たちにコーチは何て言うんですか? 「あの子は嘘つきだ」とでも言うんですか?

いやもうやめましょう。
きっとすばらしい選手が育つはずなんですから。
バカは私であって、賢いのは「財団法人 日本サッカー協会」の幹部様たちなのですから。
そうですよね? ですよね~? ね?

2010年6月21日月曜日

ところ変われば、評価も変わる

【BMW 5シリーズ 米国価格は日本の半額! 】
http://gazoo.com/NEWS/NewsDetail.aspx?NewsId=4eff9a61-a230-46eb-8f5b-2e90ee07ba0c
【新型ジェッタ、価格は1万5995ドル(約147万円)から】
http://gazoo.com/NEWS/NewsDetail.aspx?NewsId=fab4e445-064c-4db7-9843-47c1c2eaa1e0

こういうことは知っている人にとっては常識なのだが、知らない人が知ったら裏切られたような気がするものだ。
しかし現実である。日本におけるドイツメーカーブランド(実際の生産国はアフリカや中国だったりするのに)の新車価格設定はめちゃくちゃに高い。

同じ価値のものは、この世にふたつとない。スーパーで並べて売られているスイカでも、ひとつひとつの評価は違っているものだし、それを買う人、つまり評価を下す人が異なれば当然評価も違ってくる。ある人にとって割安なスイカも、隣の人にとっては割高かもしれない。買ってみて、割る前と割った後では、また評価も違ってくる。あれだけ美味しそうに見えていたスイカが、割ってみたら種だらけだったり、鬆(す)が入っていたりした日には、もう腹立たしくさえ思えてくる。
日本で安い給料に甘んじているサッカー選手たちは、モンゴルや東欧から己の資質を高く評価してくれる日本へとやってくる巨デブどものように、サッカー選手への評価が高いヨーロッパを訪れてみてはいかがだろうか。
日本で選手の代理人業をしてる人たちにしても、実際には大したコネクションを持っているわけではない。いまもヨーロッパで頑張っているナルシスト松井選手にしても、少しでもヨーロッパ内でコネクションを持っていそうな人を見つけては、自分で自分を売り込んでいる。いまでも、だ。
日本の代理人が持っているネットワークは、ネット(網)というよりも、それこそスレッド(細糸)と言った方がピッタリするようなものなのだという実情をしれば、あのしょぼい代理人会社の人間の名刺を後生大事に保管するようなアホな行為もしないですむ(接待や付け届けまでするバカもいるって話だ)。
意外と侮れないのが、日本企業のネットワーク。
友人知人にヨーロッパで仕事をしている人がいれば、思い切って相談してみると力を貸してくれる、かもしれない。
あるいはネットを駆使してチームを調べ、自己紹介資料を自作して、何件か送ってみてもいい。
今からおよそ30年ほど前、静岡県清水港周辺では、港とブラジルを往復している貨物船を使ってブラジルへサッカー渡航するブームが起きた。いま、子供たちに人生と夢を語っている邦称『キング!』カズ選手も、確か清水FCに選ばれたことさえないような、体格的にもスピード的にも、技術的にもセンス的にも極ふつうの選手だったのに、それでも自分の意思でブラジルへと渡っていった。お兄さんの方は逆に、静岡サッカー界でエリートだったんだけど、渡らなかった。いや、エリートだったからこそ、そのコースから外れるような選択をする必要がなかったと考えるべきなのか。
当時は他にも大勢の子供たちが、清水からブラジルへと渡っていた。まあだからブームなんだけど。『武蔵、世界へ飛ぶ』なんていう本もベストセラーになったりしてた。数年後彼は帰国し、「ブラジル行ったからってブラジル人みたいなプレーが出来るようになるわけじゃないんだなあ」という当たり前の真実をみんなに教えてくれた。
でも、彼らがブラジル渡ったことは、決して人生の無駄なんかじゃあないと私は思う。失敗でもないし、成功でもない。それが彼らの人生だったってことなんだ。

Jリーグの下部組織に入れなかったからといって泣いているわが子には、高校に入ってからのいつかのタイミングで、ヨーロッパへの短期留学の機会をつくってあげたらどうだろう。3ヶ月から1年弱くらいの期間、交換留学か語学留学でもさせるつもりになって、サッカーと社会勉強、海外体験のために、ヨーロッパのどこかの街へと旅立たせる。
物価の安い国の小さな街へ男子高校生を送り出すのなら、費用だって日本の私立高校へ行かせるのとどっこいどっこいですむ。円高ユーロ安はしばらく続くから、その面でも追い風が吹いている。
簡単には連絡のつかない土地、何かあっても急には助けにいけない土地、でひとり暮らしをすると、短期間でも子供は見違えるほど大人になる。そして金にシビアになって、人生には貪欲になる。コミュニケーション能力も格段に向上する。それは「軽い」というのとは一味も二味も違う「深い」コミュニケーション能力だ。端的に言えば「騙されなくなる」。

日本でエリートコースに乗れなかったのなら、東欧や南欧に旅立ってみるがいい。神様はそのために、君をエリートコースから外したのかもしれない。「ああ、もう落ちこぼれた」と考えるよりも、そう考えた方が人生はずっと楽しくなる。

海外留学を安くすませるコツは、中間業者を極力絡ませないことだ。
愛知や浜松、川口や群馬あたりにうじゃうじゃいる外国人の子供たちは、誰も留学斡旋業者の頼りになんかなっていない。そんな業種業態が存在するのは、世界でも日本とカンコクくらいなものなんだから(出稼ぎ斡旋業者は世界中にいる。品よく言うと、人材派遣業、女衒(ぜげん)、手配師)。

まずは、ヨーロッパ各国の物価と、とりあえずの宿と学校とチームについていくつか調べる。
安い宿、掘り出し物の学校やチームであるほど、ちゃんとしたホームページなんて持ってないのが世界の常識だから、ネットだけじゃなくて図書館や本屋さんも利用する。調査の予算(書籍代)には1万円もかからない。変な塾やサッカースクールへ行かせるよりも、よっぽどいいと思うけど。
とりあえずの目処(めど)を付けたら、子供には、学費のかからない(休学にも甘い。私立は厳しい)県立高校へ進学すること、そしてそれまでの中学の3年間で、その国の日常会話ができるようになること、簡単な食事、家事を自分でできるようになること、を具体的な条件として目標にさせる。(実際に留学するしないは別にして)こういう目標設定ができることだけでも、思春期の子供の成長にとってはすばらしい効果が見込める。
もしかすると、本当にヨーロッパでサッカー選手になってしまうかもしれない可能性だって生まれてくるのだ。
このままエリートコース至上主義の日本にいるよりも、人生ずっと面白くなりそうに思えてきませんか?

全日本少年サッカー大会予選 神奈川県大会

2010年 平成22年 6月20日 日曜日
前日雨 曇り 蒸し暑い 風強し 
第3試合頃からは猛烈風が吹き荒れた
横浜マリノスタウンD面 人工芝
第2試合以降、給水アリ

準々決勝

0920 バディー 7 × 0 シリウス
4-0
3-0

1010 足柄 3 × 0 橘(たちばな)
2-0
1-0

1100 パーシモン 3 × 1 あざみ野
2-0
1-1

1150 AZK 0 × 2 SCH
0-1
0-1

準決勝

1240 バディー 4 × 0 足柄
0-0
4-0

1330 パーシモン 0 × 0 SCH
0-0
0-0
PK  ○××○         ○○○○
SCHが決勝戦へ進出

【総評】

バディーは、埼玉県では見たことがないくらいに高次元なサッカーをしていた。
今日見た印象では、関東圏でも数段抜け出た力を備えたチームだと思う。
少年サッカーでは何が起こるかわからないとはいえ、確実に全国でトップを狙えるチームだろう。

SCHは、タイプ的にアビリスタとよく似ていた(チームバランス&実力的には、SCHの方がやや上か)。
トップをはるサウスポー20番が攻めの中心。彼は終始安定したプレーを見せていた。8番もよかった。前半はサイドバック、後半は前線へとポジションを変えるパターンの99番は、プレーぶりもキャラぶりも外見も、調子の良いときの播戸竜二(ガンバ大阪)みたいで面白かった。得点後、本田のマネをしたのか、応援席に抱き合いに行って警告を受けていたところなどは、本日最高の笑いポイントだった。すごく性格のいい子なんだろうなと想像した。

準々決勝でのパーシモンの3点目は、スピードのある14番による、目の覚めるみごとな反転左足シュート。今日の全試合の全シュート中のベストゴール。オランダ戦で岡崎ができなかったことを、彼はやってのけた。そういうイメージのシュート。
パーシモンでは、他にも17番が右からいいクロスを何本か上げていた。

今年の神奈川はマリノスとバディーが双璧、やや後ろにフロンターレ、という勢力図のように感じた。

先月、アルディージャはバディーに0-3で負けたらしいが、さもありなんと納得せざるをえないくらいのサッカーを、強風の中、バディーというチームは見せてくれた。

ホント最近の少年サッカーはあなどれないなあ、と、改めて思わされた一日でした。

2010年6月20日日曜日

不気味なビキニ人形


城山公園から菖蒲へ向かう県道を走り、すき家を過ぎてちょっといった左側に、彼女は立っていた。

オランダ代表がパッとしない理由

結局のとこ、崩しがロッベン頼みだったからにつきる。
ロッベンがいなくなると指針がなくなり、行き当たりばったりの攻撃に終始してしまう。
両サイドからの崩しなんて皆無だし、パス回しにしても、ツータッチの同じテンポから抜け出せない。
意識して見ればすぐにわかるが、今回のワールドカップでこれまでの2試合のオランダ代表は、パスコースをひとつしか作り出せていない。複数の選択肢からひとつを選ぶ樹状路ではなく、一本道なのだ。そこを少ないボールタッチとパススピードで誤魔化しながらパスをまわしている。だから岡田こっちもなんとか誤魔化せていてホット安堵武史監督選抜チームの守備陣でも、決定的に崩されずにすんだのだ。予測ができるから。

ロッベンが復帰しない限り、決勝トーナメント1回戦(おそらく対パラグアイ)もしくは準々決勝(おそらく対コートジボワール)で敗退するだろう。いやロッベンが復帰できても、本調子でないと準々決勝のコートジボワールには勝てないな。それくらい今大会のコートジボワールの守備は堅い。

E組を2位通過した岡田どうだ俺はやるって言ったらやる男なんだよ武史監督選抜チームは、日本時間6月29日23時00分プレトリアにて、F組1位通過のイタリアと対戦する。

決勝トーナメントで注目は!

6月27日23時00分 ブルームフォンテーン
D組1位 ドイツ × C組2位 アメリカ

6月28日03時30分 ヨハネスブルク
B組1位 アルゼンチン × A組2位 メキシコ

6月29日03時30分 ヨハネスブルク
G組1位 コートジボワール × H組2位 スペイン

6月30日03時30分 ケープタウン
H組1位 チリ × G組2位 ポルトガル

です。

2010年6月19日土曜日

大宮アルディージャ宮崎泰右トップ昇格へ



2010年(平成22年)6月19日 土曜日
埼玉新聞

宮崎をトップ昇格へ

大宮は2種登録のMF宮崎泰右(18)をトップ昇格させる意向であることが18日、分かった。
クラブ関係者によると、トップ昇格を視野に入れ、宮崎をユースからトップの練習に専念させ、高校も通信制の学校に編入する予定。
ジュニアユース出身の宮崎は2009年にU-17(17歳以下)日本代表に選出され、1月からトップチームに2種登録された。

上記記事を俺が校正し直すとこうなる。↓

大宮がMF宮崎泰右(18)をトップ昇格させる意向であることが、昨日18日判った。
クラブ関係者によると、トップ昇格を念頭に通信制高校へ編入させ、今後はトップの練習に専念させる予定。
宮崎はジュニアユース出身。昨年U-17(17歳以下)日本代表へ選出され、1月からはトップチームに2種登録されていた。

宮崎泰右(みやざきたいすけ)
1992/05/05 子供の日生まれ! の18歳
埼玉県出身 167㎝ 62㎏ A型
タイプ サウスポーのドリブラー
ニックネーム 「宮ちゃん」「みや」

上福岡少年少女サッカークラブ - 大宮アルディージャJr.ユース - 大宮アルディージャユース

MF 34番 2009年 U-17日本代表


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女子サッカーJFAアカデミーの番組に、大昔浦和南高校でトップを張っていた奴の娘が出て来て笑った。
あのスポーツマンとはほど遠いヘビースモーカー性悪極悪怠け者さぼり魔カツアゲ常習ひじ打ち上等そり込み番長だった男に、よくまああんな素直そうな娘が授かったもんだ。応援してるぞ! ナデシコジャパンを目指せ!

日焼け止めの仕組み

日焼け止め化粧品が紫外線を遮るしくみ

代表的な成分として、次のようなものがある。

○ 紫外線散乱剤 紫外線を反射する。

 ・酸化チタン 
 ・酸化亜鉛

○ 紫外線吸収剤 紫外線を肌の表面で吸収する。

 ・ケイ皮酸誘導体(メトキシケイ皮酸オクチル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシルなど)
 ・パラアミノ安息香酸誘導体(ジメチルPABAオクチルなど)
 ・ジベンゾイルメタン誘導体(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど)
 ・ベンゾフェノン誘導体  (オキシベンゾンなど)

この2種類の成分を組み合わせた化粧品が多くなっている。

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日焼け止め化粧品に表示されている紫外線防止効果の目安には次の2つがある。

(1)Sun Protection Factor (SPF)
紫外線に当たると、皮膚がうっすらと赤くなる。この紅斑はUVBによるもので、この性質をもとにして測定したものがSPFで、2から50までの数値で表され、50+が最高。 
SPF=(日焼け止めクリームを塗った時の紅斑が現れるまでの紫外線量(時間))÷(日焼け止めクリームを塗らなかった時の紅斑が現れるまでの紫外線量(時間))  
日本人の場合は通常、素肌を真夏の日差しの強い時間の紫外線にさらすと、紅斑が現れるまでに15分から25分程度かかるとされる。
SPF15の日焼け止めクリームを塗った場合、紅斑が現れるまでにその15倍の時間、つまり、4時間から6時間かかることになる。
この紅斑が現れるまでの時間の遅れを表した数値がSPF。
SPFは、日焼け止めクリームを1平方cmあたり2mg塗った時の測定結果。これよりも薄く塗った場合は数値どおりの効果が得られない。化粧品に表示されている数値は、あくまでも目安。自動車のカタログ燃費みたいなもの。

(2)Protection Grade of UVA (PA)
PA は、UVAによって肌が黒くなる性質を利用してUVAの防御効果を示したもの。SPFと同じ方法で算出された指標だが、日本化粧品工業会分類では、数値ではなく、「+」記号を使った三段階の記号で示している。 
PA+  :UVA防止効果がある 
PA++ :UVA防止効果がかなりある 
PA+++:UVA防止効果が非常にある

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地上に届く太陽の光には、目に見える光と目に見えない光がある。
目に見える光は「可視光線」といい、虹のように赤から紫までの色を持っている。
目に見えない光には赤外線や紫外線がある。
紫外線はUVAとUVB、UVCの3つに分けることができる。
この3つのうち日焼けの原因になるのはUVAとUVB。
日焼け止め化粧品にはこの2つの紫外線を防ぐ工夫がされており、それぞれUVAを防ぐ効果の目安としてPAが、UVBを防ぐ効果の目安としてSPFが表示されている。

太陽からの紫外線の中でUVBが占める割合は10%に満たないわずかなもの。
しかしUVBは肌に炎症を起こし、色素沈着を起こす原因になる。
繰り返しUVBを浴びると、肌の老化や皮膚がんを誘発するおそれさえある。

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Sun Protection Factor サン プロテクション ファクター
SPFはUVB防止効果の程度を「数値」で表したもので、UVBによって肌が赤くなる性質を利用した測定方法で求めることができる。1992年に日本化粧品工業連合会がその測定方法の基準を定めました。
SPFは2から50までの数値で表される。表示する数値の上限は「50+」。

UVAは肌を黒くするほか、皮膚の奥深くに侵入するので、長期間浴びると肌の老化につながる。

Protekution Grade of UVA  プロテクション グレイド オブ UVA
PAはUVA防止効果の程度を「記号」で表したもので、UVAによって肌が黒くなる性質を利用した測定方法で求めることができる。日本化粧品工業連合会がその測定法の基準を定めましたが、PAはその効果を実感しにくく、長期的な悪影響を数値にすることが難しいため、SPFのように数値化しなかった。
海外には今のところ確立された測定法がない
PA+    → UVA防止効果がある。
PA++   → UVA防止効果がかなりある。
PA+++ → UVA防止効果が非常にある。

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PAとSPFは化粧品を1平方センチメートル当たり2mgずつ皮膚に塗ったときの値。
1平方センチメートル当たり2mgずつの量を塗ろうとすると、肌が白っぽくなってしまうので、実際に使うときは、もっと薄く塗るのが普通。
日焼け止めを塗った後で汗をかいたりタオルで拭いたりすると、紫外線を防止する成分が肌の上でバラバラになり、そのすき間から紫外線が肌に当たるので、日焼け止め化粧品の効果が減ってしまうというが、そんなの仕方ないじゃんか。

ウォータープルーフタイプ(耐水性)の日焼け止めは、石けんやボディーシャンプーでは完全に落とせないので、通常は専用のクレンジングで落とす。でも、特に専用のクレンジングが指定されていなければ、普通のクレンジングを使ってOK。日焼け止めに含まれるのオイルやクリームの成分は、肌に残っていると吹き出物など肌荒れトラブルの原因になる。

UVカット効果のある布製品には、紫外線を反射させる繊維を織り込んでいる。

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日焼けをしたら、スキンケアローションなどで肌の手入れをすることが大切だが、それはあくまで皮膚表面の乾燥や軽度の火傷の処置であって、当たり前だがスキンケアローションに傷ついたDNAを元に戻す効果はない。できたらそれは遺伝子治療になっちゃう。

皮膚の老化防止などには紫外線を防ぐことが重要。
オーストラリアでは、日焼け防止の合言葉として 『Slip! Slop! Slap!』を推奨している。
『Slip on a shirt!  長袖のシャツを着よう  Slop on sunscreen!  日焼け止めクリームを塗ろう  Slap on a hat!  つばの広い帽子をかぶろう』

つまり、

紫外線を通しにくい、しっかりした生地の服を着る。帽子をかぶる。サングラスを使う。日傘を使う。日陰を利用する。日焼け止め化粧品を上手に使う。

という工夫をした上で、直射日光の下での活動をできるだけ控えることが、一番の予防策っていう、ちっとも目新しさのない結論に行き着いたところで終わり。

2010年6月18日金曜日

世界でもっとも恵まれている小学校教員たち

わたしは先日、桶川市内のとある公立小学校の横を通りかかったとき我が目を疑わずにはいられなかった。
校舎裏の職員駐車場に、ジャガーXJ、BMW320、ポルシェボクスター、メルセデスベンツCエレガンスがずらりと並んでいたからだ。
ベンツのC(W204)以外は世代遅れ(いわゆる型落ち)であったので、もし中古市場経由で入手したのなら国産ミニバンの新車ほどの予算で購入は可能ではあるのだが、それにしてもこんな公立小学校職員駐車場なんて、世界広しといえども、絶対に日本でしか見られないだろう。
もちろん一番の理由は、日本の中古車市場で輸入車の価格がべらぼうに安いことにある。特にBMWやジャガーの値落ち率はまさに「悲惨」。7系やZ系は、涙なくしては語れない。ジャガーにいたっては、「昔マツダ地獄、今ジャガー地獄」といわれるくらい、「JtoJ(ジャガーからジャガーへの乗り換え)」じゃないと下取ってさえもらえない、というのは冗談だが、それに近いくらい厳しいことを言われ、キロいくらみたいな下取り価格で泣く泣く判を押すことになったという話を、いく度か(あちこちで、というほどには購入者を知らないので)聞いた。天下のポルシェにしたって、911以外は相当に残念なことになっている。ベンツでも、A、B、E(のハイクラス)、S、そしてクーペ系などは、あまりいい顔をしてもらえない。輸入車の中古車市場でちゃんとした商品として成立しているのは、ベンツのCくらいなものだ。
まあもっとも、これは日本に限ったことではなくて、モータライゼーションが熟した社会では、輸入中古車というものはガタッと安くなるものなのだ(日本でも自動車社会が未発達だったときには、輸入車の中古車は高かった)。中古になっても高い自動車なんて、世界中でフェラーリと日本車だけ。どちらも非常識ってことだね。非常識なブランド性と、非常識な高品質。

それにしたって、公立小学校の駐車場にすらりと並ぶような車じゃあない。
あの場面を写真にとって、ネットに投稿すれば、きっと世界中の注目を集めるに違いない。
本当にそう思う。
それくらい、公立学校の一般教員がポルシェやジャガーに乗ってるなんて、考えられないことなんだから。
環境的に恵まれていると言われる北欧でだって、教職員はボルボ。マツダに乗ってたら羨望の眼差しだ。ちなみに、ヨーロッパ、特に北欧におけるマツダ車のステイタスはベンツをしのぐものがある。BMWなんて足下にもおよばない。(値段も高いんだけど。)それにヨーロッパではなぜかベンツに「高品質」というイメージがない。BMWなんて、昨今じゃあ存在感がなくなってしまって、完全にAudiの方が目立っている。

そんな駐車場も、5時半にはガラガラになる。
おそくまで車があるのは、通信簿の時期と、新学年の時期と、忘年会の時期くらいだ。

(中古車でもいいから)高級(と世間から認識されている)車に、(自分が)乗りたいという願望・欲望は、自分を(現状よりも)現実よりも上のランクに見せたい、という、とても人間らしい自然な感情である。
ただ悲しいかな、自動車は、かつて持っていたようなシグナリング力(「そうである」と外に向かってアピールする効果力)を失ってしまった。十代の若者がスポーツカーに乗らなくなったり、ヤンキーがいかつい車に乗らなくなったのも、それを肌で感じているからだ。いまだに車にシグナリングの幻想を抱いているのは、昭和52年以前に生まれた世代のみなのだ。だからそう遠くない未来に、日本でも韓国車や中国車、インド車がふつうに走り回るようになるだろう。

時代によって左右されないシグナリングとは、己の実績であり、人間関係だけなのだ。
どうか世界一恵まれている日本の公立学校の教職員の皆々様には、どうか車や腕時計、海外旅行歴や装飾品ではなく、「私はこういう人間です」と言える「実績」と、「あの人は、信用できる人ですよ」と知り合いが知り合いに紹介してくれるような人間関係を築くような人生を送って欲しいと思う今日この頃。

今日もまた、女子中学生を買春した中学教師と、女子高校生を痴漢したという小学校教員のニュースが流れた。
教師である自分にプライドを持てないのなら、教師じゃない仕事に就けばいいのに、と、率直に思う。
つうか、サッカーの公認審判になってください。先生方!

2010年6月17日木曜日

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カルロス・スリム・ヘル(Carlos Slim Helu、1940年1月28日)
[メキシコ市 2日 ロイター] メキシコの富豪カルロス・スリム氏が保有資産で米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長を抜いて世界首位になったことが明らかになった。スリム氏の資産は推定678億ドル(約8兆3000億円)で、ゲイツ氏を約8億6000万ドル近く上回るという。

今回のスリム氏の資産増加は、同氏が保有する中南米最大の携帯電話会社アメリカ・モビルの株価が3─6月の間に27%上昇したことが背景という。

米フォーブス誌の4月の発表では、スリム氏は米著名投資家ウォーレン・バフェット氏を抜いて2位になったものの、首位のゲイツ氏には及ばなかった。

メキシコは貧富の差が激しく、一部の富裕層が富の大部分を掌握する一方、国民の約半数は1日当たり5ドル未満で生活している。
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寺田寿男(てらだ ひさお、1945年9月3日)
警視庁少年育成課は2日までに、16歳の少女にわいせつな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで、大手引っ越し会社「アートコーポレーション」(大阪府大東市)の寺田寿男会長(64)=大阪市=を書類送検した。

送検容疑は昨年8月、港区六本木3丁目のマンションで、芸能プロダクション所属のモデルだった当時高2の女子生徒にわいせつな行為をした疑い。「申し訳ない」と容疑を認めている。

この騒動で18歳のドイツ人女性との交際も発覚。

アートコーポレーション社は、アート引越センターとして知られる。
「ドラえもん」「0123」「なに運ぼ~なに運ぼ~」

警視庁によると、寺田会長は昨年7月、別の芸能プロ社長に「(この少女を)芸能界の人に紹介してほしい」と依頼された。少女は11月末に所属プロダクションを辞めたという。

また2日までに、同じ少女にわいせつな行為をしたとして、児童福祉法違反容疑で少女が所属していた芸能プロの元代表山口公義容疑者(50)=東京都世田谷区=も逮捕。警視庁によると容疑を否認している。

アートコーポレーションは「本人も深く反省しており、今後の対応は捜査の進展を見たい」とのコメントを発表した。

同社は寺田会長が、妻で社長の寺田千代乃氏(日本ユニセフ協会役員)と創業した運送会社が前身で、1977年に「アート引越センター」として設立。2005年に東証、大証1部に上場した。昨年9月現在の従業員数は約1700人。

2010年6月16日水曜日

男はタフであることを楽しんでこそ男である

いくら肉を食わせようが、体格的な成長面で限界があることを「育成」ではどうすることもできないし、いくらボールを使った練習をさせようが、ゲーム形式の練習をさせようが、技術やセンスの面での限界を「育成」でどうこうすることもできない。もしそんなことができてれば、南米やヨーロッパの少年サッカー選手は全員、すばらしい体格のすばらしい選手になっていなければならないことになるのだが、そうはなっていない。悲しいことに。

まあこれはサッカーに限ったことではなく、勉強でも、音楽でも、車の運転でも、なんだって同じこと。

でもやってみなけりゃあ、最終的な限界や、向き不向きみたいなものはわからないってことが、少年サッカーで指導を担当している方や、少年サッカーチームで頑張っているお子さんたちの親御さんらに、どこまで踏み込んでいって良いのかっていう迷いを生じさせている。

私の考えでは、子供も、大人も、自分が楽しいと思っている間は、ガンガン突っ込んでいくべきだと思う。
楽しくなくなったのに、それまでの投資分を回収しようなんて姑息な計算をして、引っ込みがつかないまま歩みを進めるのは、人生を損することになる。

いま語っている「楽しい」ってのは、遊んでて楽しいとか、ゲームやってて楽しいとか、友だちとバカ話をしてて楽しいとか、そういうレベルのはるか上にある「楽しい」を言っている。

話変わって、目指しているところが、もし仮に、ヨーロッパの一流リーグでレギュラーを張れる選手に育ってくれること、にあるのだとしたら、育成で最も重要視される目標は、精神的なものとならざるを得ない。

体格や技術が最終的にどうなるかわからない以上、もっとも確実なのは、たとえどんな状況や環境になったとしても、自分のベストを見失わない胆力を備えること、これしかない。

南米の子だろうと、アフリカの子だろうと、将来が約束されているわけじゃない。
どんなにスカウトが甘い言葉をささやいたとしても、本当の将来なんてスカウトにわかるわけがない。
もしそんな能力を持った人間がいたら、スカウトなんかに甘んじてるわけがないんだから。

コーチや親にできる、最も子供のためになることは、コーチや親がいなくても、ちゃんと自分でできる子に育てることだ。これは大きな矛盾をはらんでいる。でも、それが子供のためであることに間違いはない。

たとえ離ればなれになったとしても、その子とコーチや親をつないでいるのは、どんなサッカーを「楽しい」と思えるか、あるいはサッカーのどんな瞬間を「楽しい」と思えるか、そういう、言葉では表現できないような世界の感覚、価値観、世界観、なのではないだろうか。




今日逮捕された、商工ローン大手SFCGの大島元会長は幹部会議でこんなことを言っていたそうだ。

「貧乏人ほど金にルーズなんだ。貧困不況支援の仕組みと補助金について徹底的に調べろ。そこで稼ぐぞ」



「貧乏人ほど金にルーズ」これってけっこう真理をついていると思う。
サッカーに変換すると、ヘタクソほどサッカーにこだわらない、とか、ひとつひとつのミスにルーズとか、そういう風になるだろうか。
おそらく貧乏人は、「お金」が「楽しくない」から雑に扱うんで、その結果貧乏なのだ。
大島元会長は、「お金」が「楽しい」から、こだわりを持って大切に扱い、その結果資産家となった。
同じ理屈で、ヘタクソは「サッカー」が「楽しくない」からこだわらないんだし、ミスにもルーズであり、いい選手は「サッカー」が「楽しい」から、徹底的にこだわるし、手も抜かない、その結果さらに上手くなる。

「楽しさ」とは努力して得られるものなのかどうかについてはまた別の機会にして、今回はとりあえず、「楽しさ」の上にある「楽しさ」を知るには、タフじゃなきゃだめっ、てことで終わり。

何がしたかったのかわからん面子

カメルーン、オランダ、デンマーク、などとわずか3試合の短期リーグ戦形式で対戦する際、実力下位のチームが引き篭もり&カウンター一発にかける戦術をとるのは当然の帰結だ。だからカメルーン戦で日本から南アフリカに派遣された岡田急激に額が広がって行っている。もう誰にも止められない武史監督による選抜チームが、そうした戦術によって勝利を得られたことは、まさにしてやったりの心境だろう。
だが私には、疑問が残る。
それがわかっていて、なんであの面子なの? ということだ。
大昔、冬の八甲田山へ行軍訓練に出かけて、いくさ本番前のその訓練でほぼ全滅した大日本帝国陸軍連隊殿の思考回路ととてもよく似ている。
この行軍の責任者は、自分の思い込みによる適当な準備と装備で厳寒期の青森県八甲田山系に入り、即遭難。さんざん部隊を引きずり回して、最悪な状況へ最悪な状況へと導いたあげく、にっちもさっちもいかなくなったどん詰まりで、なんと! 
「解散。ここからは各自の判断で」
という『ホームレス中学生』の親父顔負けのセリフでほっぽり出す見事なまでのリーダーシップを発揮した。(ちなみに、有名な「天は我を見放したか」は、これを聞いた部下のセリフ、だったはず)

オランダ相手に、急造の引き篭もりじゃあ前半20分くらいまでしか耐えられないんだから、いっそのことこれまでやってきたことを開き直ってぶつけて欲しい。
オランダよりも1割多く走るサッカーやってみて欲しい。
得失点差を考えても、引き籠もって確実に3点以上とられるよりは、走り回ってオランダがあきれている内に0-2の負けで終わらせる方が賢いって。
阿部、闘莉王、中澤じゃあ、絶対に持たないんだから。
わたしは、そのためのカメルーン戦引き篭もりだったのだと信じている。

2010年6月15日火曜日

サルでもわかるポジショニング

まず知ってて欲しいのは、ポジショニングに正解はない、ってこと。
基本はあるけど正解はない。でも間違ったポジショニングってのはある。これが難しいとこなんだ。

正解はないって意味なんだけど、結局終わりよければOKってとこがポジショニングには常にあってさ、例えば昨日のワールドカップ日本対カメルーン戦での日本の得点シーンだって、あれ、本田のとこにまでボールが抜けてきたからいいポジショニングってことになってるんであって、そうじゃなかったらはたしてどう言われてたかわかんないよ。
だってさあ、また見る機会のある人には確認して欲しいんだけど、確か──
・センタリングをあげた松井は、切り返しにかかってから一度も顔を上げていない。つまり、本田が移動した位置を見ていない。
・松井に限らず、多くの選手が試合を通して、ロングキックの飛距離コントロールに苦労していた。
・カメルーンの選手が本田の前の日本選手に競りに行ったと言うことは、ボールの軌道自体は、その位置へ来るはずの軌道だったと考えられる。
・仮にもしも、センタリングがカメルーンの選手の予測通りだったとしたら、競りに行かなかった本田選手の判断は非難されたかもしれない。フィジカルで負けたとかなんとか。あるいは、きれいにクリアされて、誰の記憶にも残っていないシーンだったかもしれないし、松井選手は切り返さないであげた方がよかった、などと言われていたかも知れない。

万が一、というか可能性はかなりあることではあるんだけど、あそこで切り返したらファーに蹴るよ、と事前に打ち合わせが出来ていて、それなりの練習も積んでいた、のかもしれない。でももしそうだったとしたら、あのボールは本田選手の頭の上を通過してゴールラインを割っていたはず。ファーに行くにしては軌道が低かったことは、先述したカメルーン選手たちの予測の様子から明らかなんだから。意図的にボールを落とすことは出来ても、浮かせることなんてできないんだから、いくらジャブラニって言ったってさ。

カメルーンの19番は、「何でマークを外したんだ」なんて言われてんだろうけど、いってみりゃあ空中でのイレギュラーバウンドみたいなもんだったんだから、カメルーンには不運で日本には幸運だったってこと。それだけ。

つまり、あの場面でファーへ下がった本田選手のポジショニングは、決して「正解」だったってことじゃないわけさ。だから少年サッカーチームのコーチたちも、似たような場面で子供たちに、なんでもかんでも下がりゃいいなんて教えちゃあダメダメ。センタリングが上がって、ゴール前には2人しかいなくて、なおかつちっこい方を置いて、でかい方が逃げるなんてので点になるなんてことはそうそうないからね。

ポジショニングに正解はないことはなんとなくわかってもらったことにして、じゃあなんで間違いはあるのかって話に移るんだけど、これの説明にはまず「ポジショニングの基本」ってのをわかってもらう必要があるんだ。
どんなことでも基本ってのはシンプルなもんで、もちろんこの原則はサッカーのポジショニングにも当てはまる。
じゃあそのシンプルな基本ってのは何なんだよ、とかってもったいつけるほどのことでもなくて、それは

ボールが来そうなところで待ち伏せる

ってことにつきる。

ただこの「来そうな」ってところが、個人の技量とか、体格とか、体力とか、走力とか、あるいは相手のタイプとか、お互いの戦術とか、チーム構成とか、風とか、点差とか、それこそボールの種類とか、とにかくあらゆる要素によって変化する上に、一瞬後なのか、1秒後なのか、数秒後なのか、という時間的な変数も加わる。
シンプルにまとめると、

「来そうな」とこなんて「わかりっこない」

ってこと。

だから、特に守備面では、「来そうなとこ」の予測精度を上げるために、組織的な戦術が発達してきたわけ。
それだってもちろん正解なんてない。今回のワールドカップだって、オランダ、イタリア、ドイツ、イングランド、コートジボワール、ナイジェリア、なんかが、かなりわかりやすく堅固な組織ディフェンス戦術をとってるのがものすごくわかりやすいけど(普段別々のチームでやってる代表チームだから、戦術ルールでかなりメリハリをきかせて、混乱を防いでるんだと思う)、そのやり方は、まるっきり違うものになってるのがとても面白い。

つまり間違ったポジショニングってのは、このチーム内のルール(それがコーチの指示によるものか、選手たちが自然にあみだしたものかに関係なく)から外れたポジショニングってことなんだ。
だからコーチは「お前のポジショニングが悪いんだろ!」なんて怒鳴る前に、ちゃんと子供たちに、そのチームにおける守備のルールを共通理解させないとダメダメ。
カメルーンのコーチは、あの場面で19番が、競りにいくのか、マーカーについていくのか、チームのルールではどうするべきだったのかがちゃんとしてないと、あの19番を叱責することなんてできないし、しちゃいけない。それは「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」を使い分ける経済評論家か競馬の予想屋みたいなもんで、すべて後知恵でしかねえのよ。フォレストガンプがアップルの株買ったシーンみないなもんで、見ている方はかなり興ざめ。

結局のとこ、ポジショニングの練習をするには、まずどんなルールでもいいから、チームとしてのルールを決めないと始まらないんだよね。
簡単なルールでいいんだ。4-4-2なら「ハシゴの形になるように」とか、3-5-2なら「扇の形になるように」とかでもいい。それをまず徹底させることで、ポジションってものを意識するようになるから、あとは状況に応じて細かいルールの修正を加えて行けばいい。
1対1のポジショニングも同じこと。
まずルールを決めてあげる。
とにかくチェックに行くのか、あるいは縦へのパスコースを切ることを優先するのか、それだけでも決めてあげれば、次はそのルールが破られたときに、コーチの出番となるし、子供も自分たちで考える機会が生まれる。
攻撃の時だってまったく同じ。
攻撃は自由にってよくいうけど、日本の子供たちにそれはあまり適さない指導法だっていうのが俺の持論。
極端なまでにルールを決めてやる、例えばボールを持ったら、まず右へ行く、なんていう無茶苦茶なルールでも俺はかなり効果的だと確信してる。

自由は、そのルールの、そのまた先にあるのだ!

守らせるためのルールじゃなくってさ、破らせるためのルールって考えを持つことが、少年サッカーの指導の面白さに気付く第一歩になるんだぜ!

と、熱血教師風なセリフで終わってみた。

イージーミスの原因は難聴

今回の2010年南アフリカワールドカップでは、ゴールキーパーのキャッチミスを象徴とする、ボール軌道の予測誤差調整の失敗が多く見られている。
選手や報道では、その理由を新型のボール『ジャブラニ』の特性に負わせているようだが、私はそうではないと思っている。
そう思わざるをえないのは、別に『ジャブラニ』を使用したのはこのワールドカップが初めてではないからだ。
各国リーグとも、今シーズンに入ってから使用していて、そこでは今回のようなイージーミスが発生していないからだ。練習でも調整できない程の異常軌道を生じるようなボールなど、試合球として認定されるわけないのだから。まして、標高が高いから空気が薄く、だから「ボールが伸びる」はあり得るとしても、それと同時に「変化が大きい」は成り立たない。飛行中のボールに変化をもたらすのは空気抵抗以外にあり得ないからだ。

イージーミスの本当の原因として私が考えているのは、あの民俗楽器『ブブゼラ』による難聴である。

ヘッドホンで大きな音を繰り返し聞いたりしていると、騒音難聴という症状になる。これは眼振をともなうめまいを引き起こし、自分の体のコントロールに異常を生じさせるのだ。

内耳にある三半規管の内部はリンパ液で満たされていて、体が動くとリンパ液の流れが変わる。三半規管には3つの半円形の管があり、互いに90度の角度を持っていて、そこでどの方向へ体が動いているかを容易にとらえることができる。また、その奥になる耳石器には炭酸カルシウムの小さな結晶がたくさんあり、これが感覚器の上に乗っている。体に重力や遠心力が加わると、その炭酸カルシウムの結晶が動き、体の傾きや重力、加速度をキャッチすることができるような仕組みになっているのだ。

それらの器官が常時大音量の低周波にさらされていると、基準となゼロ状態に誤差が発生してしまう。自由に動けるのなら、自分で自分の体を動かすことで、その微妙な誤差を修正することもできるのだが、ゴールキーパーのようにあまり動けないポジションだと、本人も意識しないまま、誤差がそのままになってしまって、ある瞬間動こうとしてその時はじめてその誤差の影響に気付くということもあるのだ。

ロングキックでの飛距離感覚のズレも、この騒音難聴と、もうひとつ「微妙な音が聞こえないこと」に理由があるに違いない。
人は、視覚情報よりも聴覚情報にすばやく反応できるようにできている
自然状態では、一瞬の音に反応できるかどうかが、生死の分かれ目となっていたからだ。視覚情報の認識には、かなり複雑な神経経路を経る必要があることも、瞬間的な反応の鈍さにつながっている。

ゴールキーパーは、シュートした選手が放った一瞬の踏み込み音やキック音、またロングキックを蹴る者は、自分の足が発した一瞬のキック音、もちろん受け手側もキッカーの発した音、それらを無意識のうちに取得して、予測の材料として利用している。
それが一切取得できないのだから、どうしても予測の結果には、普段と違う誤差がでてしまうのだ。

審判も、わずかな擦過音や接触音が聞こえないことで、判定にだいぶ苦労しているようだ。
当たったように見えるが当たっていない、あるいはその逆に、当たっていないようにみえるが実は当たっていた、というような判定は、まずできない。
選手たちも、その辺についてはあまりナーバスにならず、イライラしないようにして欲しいものだ。

結論:ブブゼラうるさい。

2010年6月14日月曜日

各地で波乱、埼玉は順当

昨日あった第34回全日本少年サッカー大会埼玉県大会準決勝、決勝では、順当な試合結果が見られたようだ。
私は埼玉県以外の全少予選を見に行っていたので、埼玉スタジアムでの様子は伝聞でしかわからないが、内容、結果ともに予想通りのものだったらしい。
今回の予選を見渡して、もっとも優勝に値するチームは大宮アルディージャジュニアだった。
草大会や、練習試合では大宮アルディージャや新座片山に勝つチームはいくつかあるが、公式戦で勝てるチームは、埼玉県内には見当たらなかった。
特に大宮アルディージャの今大会にかける意気込みは、並々ならぬものがあった。
何か心に期しているものがあるのではないかと思われる。

昨日は各地でも全日本少年サッカー大会の県予選が行われていた。
神奈川予選では、マリノス傘下の2チームが敗退、フロンターレも敗退、ベルマーレも敗退、フロンターレを破ったリトルジャンボも敗退してしまった。
東京予選ではヴェルディが消えた。

この流れは、育成の面からすると非常によい方向へ進んでいる証である。
大昔、高校サッカーで特定の高校が連続優勝したり、特定の地域をサッカーどころなどと呼ぶ奇妙な現象があった頃、日本サッカー界に「まともな育成」は存在しなかった。たまたま「コネと政治力」の強い指導者が「才能・センス」ではなく「経験値」の高い子供を独占し、それが結果を生んでいただけのことだったのに、そのことを誰も不思議には思わなかったのだ。まるでパワースポットか、霊能力者をあがめるアホアホ人のように、ただ、「あそこは名門だから」とか「サッカー王国○○にはかなわないよ」などと納得していた。まさにアホアホ人そのものだ。

埼玉予選でも、他の各地の予選でも、常に波乱が起こるようになったのは指導者と子供たちのレベルが底上げされたからに他ならない。
むしろ、有名チームには多くの「そこそこ使える」子供たちが集まってしまうために、一人でなんでも出来るような選手は育ちにくいようにさえなっていて、そういう面では有名チームではないチームの方に、将来性を感じさせるタレントがぽつぽつと見られた程、各チームのレベルはアップしていた。

埼玉県代表として、全日本少年サッカー大会へ出場するのは大宮アルディージャジュニアしかないだろうというのが第34回全日本少年サッカー大会埼玉県大会の感想だが、大宮アルディージャジュニアの選手たちは、今年の埼玉県少年サッカーを代表する選手たちでは、“まったく”ないというのが非常に面白い。
スカイティングと育成はこれほど難しい。
もしも大宮アルディージャジュニアが、本気で、選手としてもチームとしても、県内トップのチームを作ろうとするなら、練習場の隣に寮を作って、それこそ全県下から常に選手を補充し、見込み違いだった選手の首を即切るくらいの、責任と覚悟を持ってやらないとじり貧だろう。どう考えても、負担なく練習場に通える範囲の子供の中に、毎年毎年それなりの才能とセンスを持った子がいる確率なんて低いんだから。
っつうか、埼玉県内にだって数年にひとり出るかでないかくらいだけどさ。っつうか、まだ一人目も誕生してないか。

2010年6月12日土曜日

2010ワールドカップ開幕

2010南アフリカワールドカップが開幕した。
開幕戦の南アフリカ対メキシコ戦、ウルグアイ対フランス戦、共に引き分けだった。
どんな内容だったのかはとんと覚えていない。
寝ぼけ眼で見ていたせいだと思われる。
おフランスはやっぱダメだな、と思ったような記憶がある。
ディエゴ・フォルランが期待できそうなポジション取りをしていたような、していなかったような。
南アフリカの絡む試合はうるさくてどうしようもないな。あのブブセラとかいう東京都条例で取り締まりを受けそうな名前の楽器が。
気温が低いせいか、近年のワールドカップの中では、かなり体が動きやすそうだった。
ボールもよく飛ぶ。

日本代表戦が見えるような気がする。
キックオフ直後からバカ久保が犬のようにボールを追いかけ回す姿が見える。
パスミス、トラップミスを連発する姿が見える。
前半の終盤から、相手に支配されるのが見える。
本田のミドルシュートがゴールの枠を叩くのが見える。
先制されるのが見える。
ところがところが、なんと同点にするのも見える。
まるで勝ったように大喜びする姿が見える。
そのまま引き分けで終わるのが見える。
カメルーンはここで勝ち点3を取れなかったために、グループリーグ敗退するのが見える。

2010年6月11日金曜日

アジア枠、4.5はいらんだろ。

アジアの代表は、グループリーグも突破できないのだから、4.5も出場枠はいらない。
出場枠をいくら増やそうが、ワールドカップの一次リーググループ分けで、ヨーロッパや南米、アフリカが平均化されている以上、アジアからのグループリーグ突破は相当困難なハードルなんだから、出場枠がいくら増えようが、結果は同じ。いやむしろ、レベルの低い試合が増えるというだけでも、マイナスだといっていい。

この広いアジアから、日本、韓国、北朝鮮が同時に出場するなんて、サッカー界にとっては悪夢でしかない。
経済発展が続くアジア地域の成長を見込んでの4.5枠なのに、なぜそのうち3枠を極東の3カ国が占めるかと。
本音では、中国に出場して欲しかったはずだ。
でも今回はうまくいかなかった。

そもそもレベルの低い地域の出場枠を増やすという発想自体が、非常に歪んでいると言える。
大勢が受験すれば、合格者も増えると思う学習塾のようなもので、合格ラインを越えている者が受けない限り、合格者数は増えない。

例えば、甲子園がトーナメントではなく、リーグ戦形式であったり、敗者復活システムがあったりしたらどうだろうか。果たして現在のような認知度を得ていたであろうか。

アジア予選はトーナメントにして、1位決定トーナメント、2位決定トーナメント、3位決定トーナメントという風に、負けたら別のトーナメントへスライドして行くという形式にすれば、予選の段階からかなり盛り上がるだろう。
ホーム&アウェイ式の、チャンピオンズリーグ式のトーナメントにすれば、さらに盛り上がる。

アジア出場枠なんて3で十分。
日本、韓国、中国、サウジアラビア、イラン、オーストラリアあたりが3枠を巡って切磋琢磨するからこそ、アジアのレベルがアップする。
4.5枠って、どんだけ甘いんだよ。
仮に10枠をアジアにして、残りをヨーロッパ、南米、北中米、アフリカで割り振ったとしたって、ベスト4にアジアは残らんだろ。圧倒的な審判のサポートでもない限り。

レベルを上げたいなら、枠はむしろ広げるんじゃなくて狭めないと。
良い経験を積むことは成長の素晴らしい肥やしになるけど、形だけの実績じゃあなんの肥やしにもならない。
アジア枠は絶対に減らすべき。
じゃないと、日本サッカー協会のダニどもがいつまでも生ぬるい血を吸い続けて、気付いたときには手遅れになってしまう。
どうすれば日本サッカー協会のダニを駆除できるのか、本当に頭が痛い。
あいつら本当にサッカーが好きなのかなあ?

一朝一夕にはいかない

今年の全日本少年サッカー大会でのベスト4は、いつもの顔ぶれとなった。
大宮アルディージャジュニアと、新座片山と、川口市系と、旧浦和市系の4チームだ。
所属選手の入れ替えがほとんどない、つまり中途の退団や入団が活発ではない埼玉県のスポーツ少年団やクラブでは、「今年になったらいきなり強くなった」というようなことが起きにくい。
ということになれば、6年生の初夏に県で上位に入るためには、その少なくとも2年前の4年生頭には計画的な強化策を始めていなければ間に合わないだろうと思われる。
では4年生からどんな強化策を始めるかというと、ポイントは「ポジションの理解」、に尽きると私は思っている。
子供たちは遊びでドッヂボールや缶蹴りをしているとき自然と、最適なポジション、次の展開を予測したポジション、相手の考えを読んだポジションを、誰に教わるでもなくとっている。これをサッカーでもできるようにするのだ。

ボールを止められる蹴れるから、いいポジションにつける、のではなく
いいポジションにつけるから、簡単にボールを止めることができて正確にボールを蹴ることもできるのだ。
(もっとも、今年のベスト4のチームでそれがそれなりのレベルでできている子は、私の目にはひとりも映らなかったが。でもまあ他のチームよりは、平均的にできてはいた)

野球の守備でもバッターでも、あるいはテニスでも、バレーボールでも、なんでも一緒。
いいポジションが、正確な技術の土台となっている。

ではいいポジションを取るためにはどのような練習をすればいいのかとなるのだが、
それはまた、別の話。

To be continued.

2010年6月10日木曜日

千葉、東京、神奈川、群馬、静岡の全少予選状況

千葉県サッカー協会(試合結果速報あり)
http://www.chiba-fa.gr.jp/
千葉県サッカー協会第4種委員会(掲示板あり)
http://www.pcs.co.jp/

ベスト8
市川北FC イエロー
イーストジュニアFC A
松戸FC
柏イーグルスTOR’82(W)
柏レイソルU-12
FCラルクヴェール千葉(G)
市川FC
JSC CHIBA

末尾のイエローとか(W)とか(G)ってのは、想像するに同じ団体名で複数エントリーしてるチームの識別名ってことみたい。
たくさんの子に出場機会を与えるという意味で、いい方法だと思う。
もしこれを認めなかったら、名門高校野球部みたいに、例えば部員100人超でレギュラーの11人しか公式試合経験をつめない、なんてことになるからね。優勝が目標ならそうなっちゃうんだろうけど、少年サッカーは育成が目標だし、試合に出れないクラブに会費払う親もいないだろうからね。


東京都サッカー協会
http://www.tokyofa.or.jp/index.cfm
中央大会結果(第1日目)注意 PDFファイル
http://www.tjfl.jp/totaikai/2010zen-kumi-1.pdf

ベスト16
キンダー善光サッカークラブ(8B:港区)
FCトリプレッタ渋谷Jr(7B:渋谷区)
若葉台フットボールクラブ(11B:稲城市)
府ロクサッカークラブ(9B:府中市)
三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア(6B:豊島区)
FRIENDLY SC(2B:江戸川区)
ヴァロールSCイースト(2B:江戸川区)
MIP・FC(5B:世田谷区)
FC Waragoma(13B:東村山市)
練馬FC Uー12(3B:練馬区)
AZ'86東京青梅(16B:青梅市)
国立スリーエス(15B:国立市)
東京ヴェルディージュニア(11B:稲城市)
三菱養和サッカークラブ調布ジュニア(9B:調布市)
JACPA東京FC(13B:小平市)
町田JFC(10B:町田市)

やはり市部や西部が残ってる。練習場の問題があるから仕方ない。
港区のキンダー善光と渋谷のトリプレッタというのはフットサル強化系?


神奈川県サッカー協会
http://www.kanagawa-fa.gr.jp/
組み合わせ&日程
http://www.kanagawa-fa.gr.jp/children/10zntop.htm

神奈川はまだ中央大会が始まっていない。


群馬県サッカー協会 4種
http://www.gunma-fa.com/4syu/kentaikai.html
決勝トーナメント結果 注意 PDFファイル
http://www.gunma-fa.com/4syu/result/zennihonyosen_kessyo.pdf

ベスト16
◎ファナティコス
CLOUD
◎伊勢崎ヴォラーレ
FC尾島ジュニア
FC玉村
館林JSC
高崎FC片岡
GKF UNITED
岩神少年SC
図南SC
高崎FCイーグル
邑楽SS
J・O FC
◎太田南FC
妙義町ジュニア
新桐生Jor
(◎はシード)

ファナティコスというチームは見たことがある。
でもメモには何も書いてない。なぜ?


静岡県サッカー協会
http://www.shizuoka-fa.com/index2.html
第34回全日本少年サッカー大会静岡県大会組み合わせ&日程
http://www.shizuoka-fa.com/child/images/tm_pre_ajpn34.gif

ベスト16
SHONAI(西部)
焼津東(中西部)
ジュビロ掛川(西部)
マーレ(東部)
長泉アミーゴス(東部)
カワハラ(中部)
高部JFC(中東部)
相生(西部)
東源台(中部)
大富士(東部)
聖隷(西部)
三島北(東部)
青島(中西部)
アスルクラロ沼津(東部)
榛南(中西部)
バディ(西部)

最近の記録を見ると、カワハラ、青島、聖隷が有力みたい。
結局のとこ、清水FCを作らないと厳しいのが現実なんだよね。
競技者数に対してクラブ数が多すぎるのかな。

2010年6月9日水曜日

サッカードリーム 光と影

NHK-BS世界のドキュメンタリー
<シリーズ 世界のサッカー事情>
さまようアフリカの少年たち ~サッカードリーム 光と影~
2010年6月12日 土曜深夜[日曜午前0:00~0:50]
原題: さまようアフリカの少年たち ~サッカードリーム 光と影~
制作:NHK/オルタスジャパン(2010年)


いまフランスで、サッカーのプロクラブを目差したものの、夢破れ、街にさまようアフリカ出身の少年たちが大きな社会問題になっている。パリだけで600人、フランス全土では7000人にものぼると見られている。
アフリカの少年たちにとってクラブチームで活躍する選手は、貧しい暮らしから抜け出す羨望の的。しかし、運よくクラブチームのトライアウト(入団テスト)のためヨーロッパを訪れることができても、選手として登録される者はほんの一握りである。中には、偽のエージェントから必要経費としてお金を巻き上げられたまま、途方に暮れるケースも少なくない。そうした少年たちを保護するNGOが2000年から活動を続けている。カメルーン出身の元サッカー選手が中心で、生活の支援とともに、少年たちの夢実現に向けての手助けを行っている。
番組では、NGOの活動に同行しながら、問題の原因を探るとともに、サッカー選手を夢見て健気に練習を続ける子どもたちをドキュメントする。

グチをグチグチと

三日たってみて、冷静になればなるほど、ユベントスはもったいない試合をしたと思う。

どこかで11番を右か左のサイドにあげて、そこを第一目標にパスを構成し、敵陣奥まで進軍した11番からの折り返しを、中央で7番が待ちかまえる。9、12、13番はそのこぼれ球を狙って突っ込む。相手がクリアすれば、またサイドの11番目がけて──というトラペゾイド(台形)な攻撃イメージをチームが持っていれば、ディフェンスラインが下がったのは向こうの方で、こっちにすれば何点でも取れた楽しい試合だったのに。アビリスタの両サイドなんてヨタヨタのガラガラで、DFでまともなのは真ん中の子一人だけだったんだから。

ユベントスはなんであんなにパニくってたのかなあ。お化け屋敷でびっくりして、頭かかえてしゃがみこんじゃった女の子みたいにディフェンスを下げて──。普段通りにやれば楽勝で合格なのに、動揺して一問目の計算問題にこだわってしまって時間切れ不合格しちゃうナイーブ(田舎者)君みたいだった。

動揺することなんてないのに。パニくらないで、いつも通り、普段のサッカーをやってれば、来週は大宮アルディージャとガチンコで、その先には関東大会だって見えていたのに。

最終ラインを上げることができないで、相手にスペースを与えちゃって、あとはずるずる守るばっかり、攻めても7番へのロングボール、それも中途半端な飛距離のロングボールとも呼べないようなロングボール一辺倒──最悪のサッカーじゃん。なんでここ一番で、ああなっちゃったかなあああああああああああああ。

この地区の代表が、関東とか全国とかへ行っていたら、この地区のレベルだって一気に引き上げられたのにいいいいいいいいいいい。
代表になるってことは、それだけの責任があるんだよ。
なのになんであんなパニくったサッカーを……。

ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!


ふーっ、これで少しスッキリした。

北足立北部の少年サッカーがもっと盛り上がるためには

幸いにも北足立郡北部地区には、現6年生世代での県ベスト8チームが2つある。
地区内各チームは、この2チームに勝つことが当面の方針となるだろう。
別にこの2チームが、特別なチームというわけでもないので、この目標はそう高いハードルでもない。
実際に、先月5月16日(日)の上尾市本部長杯の決勝では、上尾東がユベントスに勝っているし、鴻巣FCにしても地区代表のキップを手に入れるまでにはかなり苦労していた。
ではこのベスト8の2チームに勝てばいいのだろうか?
実は北足立郡にはあとふたつのハードルがある。
さいたま市地区代表と北足立郡南部地区代表というハードルだ。
今年のベスト4は、さいたま市からの2チーム(大宮アルディージャ、浦和三室)と北足立郡南部からの2チーム(新座片山、川口アビリスタ)で占められた。
もちろん他にもベスト4にあたいするチームはあった。例えば、江南南や八潮レジスタやFC鶴ヶ島などだ。
だが北足立郡北部に属するチームにとって、さいたま市と南部は避けて通れない相手である。
ベスト8とベスト4の差は、地元の大会に戻ってまた一から始めるのか、あるいは関東や全国へステップアップして、県外の強豪たちと切磋琢磨できるのか、の大きな違いでもある。

(といっても、じゃあ名の通った実績のあるチームと試合をすれば、少年サッカーのチームとして、あるいはこれから伸びる少年サッカー選手として向上できるのかといえば、必ずしもそうではないところが、この年代の面白いところなのだが)

中央大会での2チームを見ていて感じた、両チーム共通のクセがある。
それは「引きグセ」だ。
チーム全体としても、個人としても、いざというとき、あるいは圧力を感じたとき、「引いて」しまう。
北足立郡北部地区内では、それでよかったのだろう。私が見た試合でも、とりあえず引けば守れてしまっていたような展開が多々あった。
しかし、さいたま市の代表や、北足立南部の代表に、それは通じない。引けば、どんどん押し込まれてしまう。鴻巣FCと新座片山くらいの実力差があればそれも仕方のないことだが、アビリスタとユベントスでは、ユベントスが自ら自陣に敵を招き入れたようなもので、その結果はチームの実力とは合致しないものとなってしまった。

なぜこうなるのかを私は考えてみた。
そして得られた結論が、「引きグセ」だったのだ。
選手たちだけではなく、ベンチにもそれは蔓延しているように見受けられた。
とりあえず引く、引いておけば、なんとなく負けないで(あるいは大敗しないで)来れた、そんな『悪い経験』が染みついてしまっているのではないだろうか。
その悪癖を根治しない限り、北足立郡北部は、いつまでたっても「県南予選を突破できたバンザーイ」レベルから脱却できないだろう。

ではどうすればいいのか。
個人では「引く」のではなく、相手の進路をさえぎり、パスコースを限定させる「防壁」とならなければいけない。
チームとしても「引く」のではなく、相手FWに裏への飛び出しをさせず、ミッドフィールドで自由にプレーさせないようスペースをつぶす「陣」を築かなければいけない。ボールというミサイル兵器がある戦で、籠城戦のみという戦術では、負け確定だ。

まずは第一歩として、オフサイドを取りに行くような練習がいいと私は思う。
「ひっかかった~」と、子供たちも面白がるし。
ゴールをひとつだけ置いた、7対7のゲーム形式練習がおすすめだ。ディフェンス側にはGKが付く。ラインズマンを置くことも忘れずに。これが練習の目的なのだから。

始まりは普通にキックオフ。
ボールをセンターラインより向こうへ運べば(クリアもあり)ディフェンス側の勝ちで、キックオフ再開。
ゴールを決めれば、もちろんオフェンス側の得点。ゴールキック再開。
ゴールキックでセンターラインを越えれば、当然ディフェンスの勝ちでキックオフ再開。
ゴールキーパーはスローイングのみ、ドロップキック・パントキックはなし。
5分間ゼロ点に抑えれば、ディフェンス側の勝利。たとえば2点取ればオフェンス側の勝利。1点なら引き分け。
そんな風に取り決めをして、楽しみながら練習する。
どんな練習でも楽しくないと面白くないし、面白くないと楽しくない。

他にも練習で工夫して、選手もベンチも「引きグセ」を修正できれば、北足立郡北部地区の少年サッカーがもっともっと盛り上がること太鼓判である。

NHK『サッカー王国3大陸の旅』

NHK『サッカー王国3大陸の旅』

【再放送予定】
ざっくり言えば、NHK-BS1で、6月12日(土)の午後8時~9時20分。

「日比野克彦・体感・アフリカンパワー」
チャンネル: 101(48)ch : NHK衛星第1
放送日時: 6月12日(土) 20:00-20:20
Gコード: 801725

「三浦泰年・南米2強の秘密」
チャンネル: 101(48)ch : NHK衛星第1
放送日時: 6月12日(土) 20:20-20:42
Gコード: 4671015

「山本浩・欧州サッカー最前線」
チャンネル: 101(48)ch : NHK衛星第1
放送日時: 6月12日(土) 21:00-21:20
Gコード: 808638


自分でも覚えていないのだが、いつだったかに放送したのを録画していたらしいので、何の気なしに見てみた、ら望外に面白かった。
内容としては、カメルーン、ブラジル、アルゼンチン、オランダ、スペインの育成事情はこんなだったよって話。
で、俺の感想は
「ブラジル負けろ。お前が嫌いだからじゃない。お前を愛しているからだ」
です。

各サッカー強国が育成で何に重きを置いているのかは共通していた。
それは、ダイヤの原石を見逃さない、だ。
決して、石ころを金剛に変える錬金の秘術を追い求めているんじゃない。
泥の中の何万という石ころの中に混じっている、ダイヤの原石を粉砕してしまわないような環境を作ること、それがサッカー強国における育成のすべてと言っても良い。
これは残酷な宣告でもある。
頑張っても、なるようにしかならないってことだから。
ただしブラジルだけは違った。
この国では、まるで工業製品か農作物のように、最も高く買ってくれる市場が求めている“商品”を生産することを第一に育成年代の選手を選抜していた。
ブラジルの、確かサンパウロだったかの育成の担当者が言っていた言葉が象徴的だった。
「万に一つの才能を待っていたら、クラブ経営は成り立たない」
こんなようなことだったように覚えている。まあ俺の腐れ脳みそのことだから、細かいところは間違っているかもしれないが、主旨としてはこういうことだった。

ヨーロッパのトップクラブで、中国や韓国の選手がたくさん流通しているのは、まさにこれと同じ理由だ。
安くて丈夫でクセがなく、なおかつでかくてよく走る、そういう選手だからこそ、各クラブが買っていくのだ。
まして中国や韓国の選手なら、広告収入も期待できる。放映権やグッズの市場も大きい。

日本選手が欧州のトップクラブに少ないのは、高くて壊れやすくて生意気で、なおかつ小柄でのろまだからだ。
いくら、目を見はるような輝きを“年に一回”見せるからといって、そんな商品を買うお大尽はそうそういない。

この先、何がどうなったって、円がウォンや元より対ユーロで割安になることはないのだから、安くて丈夫なサッカー選手を育成することは難しい。どうしたって中国製韓国製には負けてしまう(家電と一緒だ)。
日本サッカーがビジネスとして、さらなる成功をつかめるかどうかは、選手のヨーロッパ輸出ではなく、国内リーグの活性化にかかっている。イギリスのプレミアに選手が行くのではなく、日本のリーグがプレミア化しなければ、日本のプロサッカーは消滅してしまうだろう。
そのためにも、日本代表には実績を積んでもらわなければならないのだが、あの岡田思い込んだら試練の道を武史氏のような人材しかいないようでは、夢も希望も持てない。
悲しい。(TωT)ウルウル

2010年6月8日火曜日

敗戦後の精神ケア

練習試合ならともかく、それなりの公式戦で悔しい敗戦をした場合には、なんらかの精神的なケアをする必要があります。
「うちの子は、負けてもけろっとしてるから平気平気」と思っていても、実際には心に傷を負っていたりします。
ひとりっ子、あるいは同性の兄弟がいなかったり、またライバルと勝ったり負けたりしながら競い合うような環境がなかなかないいまどきの子は、はっきりとした負けを経験する機会が極端に少ないため、自分が負けたことのショックは、大人が思っている以上に深刻である場合が通常です。
一度の負けを、まるでもうそれでゲームオーバーかのように受け取ってしまうのです。
なんだそんなことか、と軽く見てはいけません。
はじめは単に落ち込んでいるだけだったものが、食欲不振、意欲減退、そして鬱(うつ)といった疾患へと悪化する可能性も決して低くはないのです。
子供の鬱は、いまとても増えてきています。ストレスに悩んでいるのは大人だけじゃないんですね。

子供に、負けは負けじゃない、ということを理解させることが最善のケアとなります。
そしてこれができるのは、子供たちが信頼している指導者・コーチの皆さん、そしてお父さんお母さんたちです。

「負け」は人生の味つけのひとつに過ぎません。
これを子供に伝えるのなら、「相手はなぜ勝てたんだと思う?」と、大人の側で子供の視点を変えてあげることがいい方法になります。
「自分が負けた」という敗者の視点から「なぜ相手は勝ったのだろう?」という勝者の視点へと転換させるのです。
でも、
「きっと猛練習したからだ!」
「そうか、じゃあお前もこれからは何倍も練習しないとな」
「うん。ぼくやるよ!」
とはなかなかなりません。負けを経験し慣れていないいまどきの子は、

練習量の差=苦しさの差であるから、練習を増やさないとまた負けるということなら、もう勝負はしない。そうすれば負けないもん。

と「避ける」ことで問題(いやだなあと心が感じる精神的苦痛)を遠ざけようとします。
こうした解決法を体験的に学んでしまった子の行き着く先は、自分にとっていやな社会からの逃避、この結果のよくあるケースのひとつが、いわゆる「引き篭もり」です。他には誰とも「競わない」特殊な趣味にのめり込んだり、誰からも「批判されない」善行(ボランティアやNGOなど)に励んだりします。

子供たちをそういう若者や大人にしたくないと考えるのなら、「負け」も面白いものだという視点を持たせるように、周りの大人が導いてあげることが効果的です。
たとえば、いまどきの子は、、『遊戯王』や『ポケモン』といったバトルカードゲームにとても親しんでいますから、それを利用して、対戦した相手のことをカードにしてしまう手もあります。自分がマークした相手はどんな選手だったのかを、小さなカードにまとめてしまうんです。
この作業をしていると、知らず知らずのうちに、子供たちは自分たちのことも「カード化」してとらえるようになります。この年代で自分を客観視する経験を積むことは、それをしていない子と比べて、とても大きなアドバンテージとなります。親が言わなくても自分で頑張る子は、みな早期に自分を客観視できるようになった子たちです。

負けを「ああ、残念だったね。次がんばればいいよ」で終わらせたのでは、大人は大人の役割を果たしていません。
せっかくその子の「負け」に立ち会えたのですから、その「負け」をその子の肥やしにしてあげてこそ、大人は大人の役割を果たしたと言えるのです。

「勝ちもいいけど、負けも面白いんだぜ。だって次に勝ったら喜びは倍になるんだから」

負けから逃げない、負けを真正面からにらみつけ、分析できる力を、子供たちに育んでください。
それが出来たら、大人として、あなたの勝ちです。

2010年6月7日月曜日

第34回全日本少年サッカー大会 埼玉県大会優勝予想

第34回全日本少年サッカー大会 埼玉県大会優勝予想

準決勝第1試合
浦和三室 × 新座片山

新座片山は三室がどういうチームなのかよく知っているだろう。
となると、11番のスピード頼みの三室はそうとう厳しい戦いを強いられることになる。
仮に天候が崩れて、11番が思うように走れないような状況にでもなれば、思わぬ大差がつくかもしれない。これはそういう対戦である。
今年のチームがいくら例年より「鈍い」とはいっても、新座片山の決勝進出はかたい。

準決勝第2試合
アルディージャ × アビリスタ

特に何事もなく、当たり前のようにアルディージャが勝利するだろう。今年のアルディージャは、何人ジュニアユースへ上がれるか、という選手陣容である。抜け出た才を感じさせる選手はひとりもいない。だがそれが良い方へ作用して、今大会のチームはこれまでになく勝利に貪欲である。春先までに見られた「ちゃらい」「ひ弱い」感じがすっかり失せ、勝つためにはなりふり構わない「鉄板流」とでも呼べるようなしぶといチームに変貌した。おそらくどこかで相当痛い目にあって、ガツンとしみるけど良く効く薬でも塗られたに違いない。

決勝戦
新座片山 × アルディージャ

アルディージャの優勝決定。残念ながら今年の片山では、今のアルディージャから得点は奪えない。
優勝のアルディージャは、くじ運さえ悪くなければ、全国でも危なげなく決勝へ進出できるチームだ。選手本人たちにも、「俺たちは押されていても負けはしない」という自信が芽生えているはずだ。
何もみんながみんなバルセロナを目指す必要などないのだから(というか、そのバルセロナでさえ、伝統的にはスターを買い集めるチームなのだが)、時には内容よりも勝利を追い求めるJクラブジュニアチームがあってもいいと思う。


6日の埼玉スタジアムでの試合を観戦していて思ったのは、ベスト4に勝ち上がったチームよりも、むしろ負けてしまった12チームの方に、これはと思わされるようなタレントがいるなあということだった。
初戦で浦和三室に負けてしまったFC鶴ヶ島などは、どう見ても勝利にあたいするチームだったし、準々決勝を見て、アルディージャとアルディージャに負けたレジスタの選手たちを比べたらどちらが個性的ですか、と聞かれて前者というサッカー好きは少ないだろう。もちろん江南南もしかりだ。
母数は違えども、ベスト4選抜とルーザー12選抜が試合をしたら、ルーザー12選抜の方が勝つだろう。それくらい、今大会のベスト4の選手たちは平均的だった。
それでもちゃんと勝ち上がって実績をつめるチームに仕上げてくるところは、さすがという感じではあるのだが…。

埼玉県大会第1日 の雑感

第34回全日本少年サッカー大会
埼玉県大会結果 第1日 の
主に北足立北部地区代表2チーム の雑感

当日は鴻巣、ユベントス、両チームともにたくさんの応援が駆けつけてくれて、非常によかった!
ユベントスのちびっこたちのチャントもよかった!
もっとも、他チームの応援はもっとすごかったので、次はあれに負けないようにして欲しい。
江南南と新座片山の応援のすごさには、本当に驚いた。
試合と試合の間の時間だけじゃあ、応援団の移動が間に合わないくらいの大応援団。
それもおそろいのシャツ。
でも──江南南の応援団が着ていたシャツの、悪役っぽい「南」のデザイン──あれはどうなんだろう?
格好は悪くないけど、悪役ってのは最終的には負けるものだし……それに南の一文字だけだと麻雀パイみたいに見えるし。
(私としては「江南南」の三文字をデザインした、正義の味方っぽいデザインにぜひ再考を、という感想を持ちました)
児玉の応援もよかった。試合中ずっと声も出ていたし、そろいの色あせたような青の(失礼)シャツも似合っていた。

ただ会場の隣のピッチでやっていた、大学生くらいのチームのサッカーの応援太鼓がうるさかったのには閉口した。
「ドドンドドンドン、か、わ、ぐっち、ドドンドドンドン、か、わ、ぐっち」
お前ら何時間試合してんだ? 長げえよ。それに念仏みてえにワンパターンの繰り返しって、頭悪そうだからやめた方がいいぞ。あれじゃあ選手も力でねえだろ。延々と「ドドンパドンドン」じゃあ。

鴻巣もユベントスも、一回戦は勝ち上がった、それも2-0と3-0でというのは非常によかった。
まあユベントスの方は延長での結果だけど、でもそれでも、よかったことはよかった。
しかし内容はどちらも、くそつまんなかった。
それはもう、ネギばっかりの吉野家牛丼以下、あれを楽しめる才能を持った人なら松本人志の映画でも大爆笑できるくらいの奇特な御仁だ。

腹に据えかねているユベントスについては後にして、まず鴻巣から。

新座片山に対して、やることが中途半端。
引くなら引くで、もっと明確に指示しないと、向こうの思う壺。
ああいう中途半端に引いてくる相手なんて、新座片山にしてみれば、ああこのタイプね、っていうくらいのお茶の子さいさいだろう。
どうせ押し込まれることがわかっているんだから、だったら覚悟を決めて、チャンピオンズリーグでのインテルみたいに全員引き籠もるくらいの割り切りを見せて欲しかった。
きちんと点を取って新座片山に勝とう、なんて「欲」をなまじっか持ったことが、ああいう「あ~あ~うわ~」という声しか応援席から聞こえてこないような試合を生んでしまったのだ。

18番から左の11番への一発が通用するのは東部地区代表クラスまで。あれが新座片山などの南部地区代表に通用するわけないじゃないっすか監督! わかってたはずじゃないっすか監督!
むしろ能力の高いあの11番と18番を下げて、ダブルボランチどころかトリプルボランチ、カドラブル(4人)ボランチにして迎え撃っていれば、PK戦に持ち込めていた可能性大ですよ。
新座片山よりいいチームっていうのは県内にもけっこうあるんです。でも新座片山に公式戦で勝ったことのあるチームというのが少ないんです。
その箔を付けられたチャンスだったんですけどねえ、変な欲を持ってしまったがために…。まあ、よくあることではありますが。
他のチームもみんな同じ落とし穴に落ちて、新座片山に負けていくんですよね。

給水中断あけ直後と後半開始直後に失点、ありがちですよね、中途半端な守りをしてるチームには。なんでだかわかりますか? 再開直後は守備陣が間延びしてるからですよ。試合が進めばみんなじりじり下げられて、結果固い守備陣形が構成されるんですけど、中途半端なチームは、試合開始後の数分は、フォワード、ミッドフィールダー、がご丁寧にいつもの自分のポジションに戻ってしまっているので、守備が手薄になるんです。そこを付いてくるんですよ、わかっているチームは。実際、その通りやられましたよね。ぜひこの失敗を生かしてください。守備に特化した少年サッカーチームがあってもいいと思うんですよね。そしてそう割り切って、そのための練習を積むことが出来れば、必ず結果はついてきます。いまのままだと、「ああ今年は県大会でベスト8に行けたからいい年だったよね」で忘年会、「また来年」ってことで一年が終わるいつものチームのまんまです。
「放り込みの片山」「ドリブルの江南」「PK戦の鴻巣」と呼ばれるようになってみるのもいいんじゃないですか、監督さん!


さて次はユベントスの方だが…

私は自分の目が節穴だったことに少なからずショックを受けている。
このチームのどこに「美しいサッカー」などを期待したのだろうか、と。まさに落胆している。
トーナメントの一試合目で、まずは慎重に入るのは正しい。
どうやったって緊張はするものだし、相手もどんなチームなのかわからないのだから。
だからそれはいい。
でも試合が始まって、最初の給水中断を待つまでもなく、わかったはずだ、負ける相手ではないと。
もしかすると昨日の対戦相手となった飯能は、主力が欠けていたとか、コンディション調整に失敗したとか、そういう事情があってあのようなチームになっていたのかもしれない。しかし少なくとも、昨日の飯能ならば、本来のユベントスが10回対戦して10回勝てる相手だったのは事実だ。
だが間違いなく、向こうもそう思ってるはずだ。もう一回やれば、今度はうちが勝つはずだ、と。それくらい昨日のユベントスはどうしようもなくどうしようもないチームだった。
少なくとも前半が終わった段階で、ディフェンスラインに残る人数を減らし、その分を中盤から前に持っていくべきだった。なぜ5人もの選手が、常時自陣深くに引いていなければならないのか、皆目理解できない。

それでも一試合目の飯能は、向こうもお付き合いしてくれて引いてくれていたので、ぐだぐだながらも勝利することができた(ところで得点をあげた9番とか、ディフェンスの2番とかはどこから湧いてきたのだろう? とんと見た記憶がないのだが)。

だが二試合目のアビリスタ戦では、ユベントスの選手が誰もいない中盤で、敵は常に数的優位を維持したまま試合を展開することができた。こうなると、中盤ど真ん中へ入り込まれてからあわててチェックに行くので、いとも簡単にかわされてしまう。かわされてしまうのを見て、あわてて次が自分のマークを外してチェックに行くから、そこへパスを出される。その繰り返しが試合の間中ずっと続いた。選手たちもさぞ疲れただろう。

失点はゴールキーパーのハンブルの1点だけだったことを含め、内容的には、ユベントスの自爆敗戦だった。

キーパーくん、君はなぜあんな失敗をしたんだ? あんな失敗をするような選手だったのか? だとしたら、私の目は節穴だったということだ。もし君が日本代表のGKで、あれがワールドカップベスト4をかけた準々決勝で、そこでもしあのハンブルをしていたとしたら、君の失敗は何百回も世界中に放送され、ネットでは永遠に残り、掲示板では罵倒(ばとう)されまくる、それくらいのイージーミスだった。
なぜ君が、と私は何度も目を疑った。敵にシュートを決められたんじゃない。ぎりぎりの危険なボールをクリアした結果のミスでもない。自分が一度手にしたボールを、自分の手で自分のゴールに放り込んだんだ。本当に信じられない。
確かに君はよくがんばってはいた。1回戦目を勝てたことも、2試合目が1-0ですんだことも、君のがんばりによるところが大だ。それは認める。でも2試合目で負けたのは、100パーセント君の責任だ。前半7分の給水中断前でのあの失点によって、チームは少なからず影響を受けた。ただでさえチビりそうだったチーム(ベンチを含む)から、あの失点が、勇気を奪い、さらに一層、「自由と積極性」へ踏み出せなくしてしまった。
君はすばらしいGKになれる可能性を秘めた、とても優れた選手だと思っていた。だが、ああいう失敗を繰り返す選手だとしたら、大事な試合で君を使うのはどんな監督でも怖いと思うだろう。あれを最後にしてくれることを、心より祈る。君はこのままで終わるような才能ではないはずなのだから。それともこれもまた、私の節穴がさせている思い違いなのだろうか。

ところで11番は試合に出ていたのだろうか? どこにいた? 私には見えなかった。
私は彼に何を期待していたのだろうか? 「奇跡」? まあ二度とないから「奇跡」なのだろうが、それにしても昨日の「空気っぷり」はないだろう。マクドナルドのミルクだってもう少し存在感があるぞ(同じ11番でも浦和三室の11番は、フィレオフィッシュくらいはっきりと、自分の個性を発揮していた)。
なんてこった。私の目の節穴度合いは、



くらい。
いや、もっとでかい。





くらい。
いや、もっともっとでかい。



これくらいなのかもしれない。

11番が何を怖がっていたのか、私にはまったく想像できなかった。
実際、11番が上がったときは、自由に好き勝手に突破して、チャンスを作れていたのだ。誰も止めることはできていなかった。なのになぜ11番は何もしなかったのだろう? チームが苦しんでいるのは、攻め手(攻め口)がないから、せっかく奪ったボールをただ7番めがけて蹴るだけになってしまって、結果また簡単に相手ボールになっていたからじゃないか。誰が見たってすぐわかる。7番の回りにDFを集めておけば、ユベントスの方からボールをパスしてくれるんだから、さぞアビリスタは楽だったと思う。
7番の中央突破と11番のサイドアタックしか、一次攻撃の手段はないというのに、負けている展開でなぜ11番を最終ラインに張り付かせていたのか、本当に理解に苦しむ。それもトーナメントなのに。
アビリスタ戦は、失点した時点で11番を前にあげて、前半の内にでも同点にできていれば、かなりの確率でユベントスが勝っていた試合内容だった。アビリスタのシュートは、枠の外やポスト、あるいはキーパーの正面にしか来ていなかったんだから(一本危ないのがあったが、それもGKのいつものすばらしいセンスで見事に防いでいた。アビリスタは、運がなかったと思っているかもしれないが、ユベントスのGKにしてみれば、あんな程度はいつも防いでいるレベルでしかない)、あとはこっちがシュートを打つだけだったのに、それをしなかったベンチの作戦で勝利を逃した試合だ。

アビリスタばかりがセカンドボール(こぼれ球)やルーズボールを拾えていたのは、そこにユベントスの選手がいなかったから、ただそれだけのこと。別にボールがアビリスタの方へ転がっていったわけじゃない。

7番は孤軍奮闘で実にがんばっていた。GKも、自分の失敗の責任を感じていることがビンビン伝わってくる、ものすごい集中力を見せてくれたいた。
10番も、ゴールキックで、できるだけ遠くへ高いボールを蹴ろうと必死になっていたことがよくわかった。おそらく陰で、かなり自主練習をしてきたのだろう。負けん気の強い男。ザ・スポーツマンの彼らしい。
ただゴールキックに関しては、そろそろゴールキーパーに蹴らせるようにしていった方がいい。そうすることで10番も前にポジションできるから、セカンドボールを競る人数を一人分増やせることになる。フィールドプレーヤー、それもDFラインの中心を担う選手がゴールキックを蹴ると、もし相手ボールになった場合の中央突破リスクがぐんと高くなる。ユベントスのコーチの方は、そのことをよく考えて欲しい。
ゴールキック→セカンドボール→相手ボール→バイタルエリア中央で混戦→ピンチ→ゴールキック
の繰り返しはもう卒業しましょう。

何にせよ、ユベントスの試合は2試合とも、眠くなるような内容だった。
第2グランド横の関係者棟の壁に張ってあったトーナメント表を見て、どこかの子供たちが
「ユベントス( ´,_ゝ`)プッ (・m・ )クスッ」
と笑っていた。
確かにあんな試合じゃあ、「どこのチーム? 何ユベントスの名前パクってんだよ」と笑われても仕方がないだろう。
ユベントスという名前を付けたからには、その名に恥じないようなサッカーを見せて欲しい。その名を笑われないような実績を積み上げて欲しい。
アルディージャに相手にもされないユベントスなんてあり得ない。
サッカーでユベントスと名乗ったからには、それだけのものを背負う覚悟がいるのだ。
それとも、もし今なら上尾バルセロナとか上尾マンチェスター・ユナイテッドを名乗る程度の覚悟で、ユベントスと看板を掲げたのだろうか?(それならそれでもいいが、なら、笑われても仕方ないなあ)

16番、どうした? 君はあんなに簡単にボールを奪われるような選手じゃないはずだ。両足を骨折でもしてるのか? もしそうなら、医者に行きなさい医者に。
8番、なんであんなにおとなしかったんだ? 後半になってから、アビリスタの中盤の奴らは君のことをなめてたぞ。いつもの君なら、あんななめた態度をとった奴らにはガツンといってたはずだ。きれいな芝生だから、お上品にしなきゃならないとでも思ったのか?
12番、君らしかったプレーはアビリスタ戦に一回あっただけだったよね。きっとユニフォームもソックスもひざっ小僧もきれいなままなんじゃないのかな。それはイコール、君が君らしくなかった証拠なんだ。君は全身でサッカーをする、岡崎やテベスみたいなタイプの選手だ。きれいなままのユニフォームなんて君らしくない。

考えれば考えるほど、思い出せば思い出すほど、返す返す残念でならない。
なぜ失点した時点で、ディフェンスラインを減らし、同点を狙いに行かなかったのだろうか。
相手に先制されることは十分考えていたはずだ。まさか自分たちだけが得点できて、常に無失点で勝利する展開だけを想定していたとか? 県大会にまで上がってきたチームで、まさかそれはないだろう。
せめて前半が0-1で終わった段階で、後半は頭からガンガン行って欲しかった。それなのに、なんで後半になってもファイブ・ディフェンスのままなのか…。他の選手は前に行ったまま戻ってこないから、中盤は空っぽ。前から1人下げさせて、ディフェンスから1人あげれば、逆に中盤を支配できたのに。
1点取られたんだから、少なくとも1点は取らないと負け決定だってことをベンチは忘れてしまったのかな。暑かったから。
もったいないなあ。
あれじゃあ子供たちもやりきった感がないんじゃないだろうか。得られた経験もきっとほとんどない。芝に多少慣れたかな、くらいかな。
勝てたかどうかは、もちろん勝負だからわからない。けど、2試合とも、あんな内容になるような相手じゃあなかった。いろんな意味で本当にもったいない試合だった。ユベントスの関係者以外には、誰の記憶にも残らないようなチームだった。もったいない。実にもったいない。せっかくの機会だったのに。やっとの思いで、あそこまで登り詰めたのに。その舞台であの、ダラダラグダグダファイブバックオンリーは、いくらなんでも──。
なんで11番を前にあげなかったのかなあ。
7番と16番を入れ替えて、12番と16番のツートップにするようなことも、練習試合ではやってたみたいだったのに、なんで大事な試合の大事な場面で、やってきたことをやらないんだろう。とっておきをとっておいたまま負けちゃあ何にもならないのに。
いい判断には経験が必要だけど、経験には失敗が必要なんだよね。
やってみなきゃ、失敗もないけど、経験も積めない。
少年サッカーなんだから。
ホント、もったいないなあ、と思った一日でした(まる)

追伸 県ベスト8に2チーム残ったんだから、北足立郡北部地区の少年サッカーウォッチャーとしては良しとしよう。メデタシメデタシ。

第34回全日本少年サッカー大会 埼玉県大会結果

第34回全日本少年サッカー大会
埼玉県大会結果
第1日 6月6日(日)
浦和三室(南)1×0 FC鶴ヶ島(西)
越谷サンシン(東)1×2 児玉ディパーチャFC

浦和三室(南) 1×0 児玉ディパーチャFC(北)

鴻巣FCプライマリー(南) 2×0 粕壁(東)
川越ひまわりSC(西) 0×1 新座片山(南)

鴻巣FCプライマリー(南) 0×4 新座片山FC(南)

草加JFCプライマリー(東) 1×2 FCアビリスタ(南)
飯能ブルーダーJr(西) 0×3 ユベントスJFC(南)

FCアビリスタ(南) 1×0 ユベントスJFC(南)

大宮アルディージャJr(南) 3×0 江南南(北)
1FC川越水上公園(西) 0×7 八潮レジスタFC(東)

大宮アルディージャJr(南) 1×0 八潮レジスタFC(東)

第2日 6月13日(日)9時30分試合開始
準決勝
浦和三室(南)×新座片山(南)
アビリスタ(南)×アルディージャ(南)
決勝 13時試合開始

2010年6月6日日曜日

ユベントス

負け

ユベントス

勝ち
30

後半1分

鴻巣追加点

前半終了

鴻巣1
かすかべ0

県大会

鴻巣先制

今日は暑くなりそう

今日は暑くなりそうだ。
レフリーをされる方も、熱射病には注意して欲しい。
埼玉スタジアム2002のサブグラウンドは、第2の方の観戦席にだけ屋根がある。あとは関係者だけが入れる建物の中だけが日を避けられる。
今日は日傘でも持っていかないと、塗りたくるように紫外線を浴びることになる。シワとシミとガンの紫外線をだ。
男が使っても不自然じゃない日傘を、誰かデザインして欲しい。お願いします。

埼玉スタジアムのそばを走っている国道122号線(東北自動車道)を、少し北上した上り車線側に、怪しげな自動車用品店がある。その隣にある大きな倉庫のような建物の中に、なつかしいスーパーカーがどっちゃり詰まってるんだけど、あれは自動車整備工場なのだろうか? それともどこかの中古車店の車両保管場所なのか? あるいは横の自動車部品店のオーナーの趣味の隠れ家なのか? 誰か答えを教えてください。ときおり聞こえてくる旧いフェラーリのエンジン音なんかが懐かしいです。サッカー観戦の合間に、埼玉スタジアムの周囲をぐるっと回ってエンジンの調子を見てるのを見られるのも、私はちょっとうれしいです。他の観客の方々は、なんだうるさい暴走族だな、という風に顔をしかめたりしてますが、私は違います。

今日はあまりハプニングが起こらないような感じの天気ですが、そこは子供のすること、何があるかわからないぞおとワクワクしながら、これから観戦に向かいます。
まさか突然の雷雨、なんてことないですよねえ。
よろしくお願いします。お天気さま。☆⌒ヽ(*'、^*)chu

2010年6月5日土曜日

いよいよ明日は埼玉県中央大会(県大会)

さあ明日は、待ちに待った第34回全日本少年サッカー大会埼玉県予選の中央大会だ。
各地の予選を勝ち上がった16チームが激突する。
だがここで、明日のことを語るのもあじが悪いので、いまさらのワールドカップグループリーグ展望を予想する。

グループA 南アフリカ メキシコ ウルグアイ フランス
俺としては、フランスにはヨーロッパ予選で落ちて欲しかった。だってあんなチーム構成で、どうして俺たちはフランス代表ですって言えるんだ? FC浦和どころの話じゃなくて、九州や朝鮮半島、中国から選手を引っぱってきて、はい法的に彼らは私たちの代表です、何の問題もありませんってことやってんだぜ。国籍と国民は違うと思うんだよなあ。国籍ってのは権利の範疇で、国民てのはアイデンティティの範疇だと思う俺としては、フランスにはさっさと消えて欲しいのだが、他のチームが頼りないので、この組を突破するのは、やはりフランスとメキシコといったあたりだろう。つまんね。

グループB アルゼンチン ナイジェリア 韓国 ギリシャ
アルゼンチンとナイジェリアで決まり。韓国とギリシャは無得点で敗退。はい決定。

グループC イングランド アメリカ アルジェリア スロベニア
初戦のイングランド戦に妙に入れ込みすぎない限り、この組はイングランドとアメリカで決まり。仮に妙に入れ込みすぎたとしても、イングランドとアメリカで決まり。

グループD ドイツ オーストラリア セルビア ガーナ
この組は、試合の内容は各組中最もつまらないが、予選突破争いは各組中最も激しくなりそう。どこが通過するかなんてまったく予想がつかない。最終戦までもつれ込むことは必至。

グループE オランダ デンマーク 日本 カメルーン
まず日本戦で勝ち点3を取れなかったところが脱落する。3チームが1勝2分けで並び、得失点差で順位が決まる展開も十分ある。オランダ3連勝はない。今回のオランダは、展開力はあるけど得点力はそれほどでもないから。守備でもポカが多いし。

グループF イタリア パラグアイ ニュージーランド スロバキア
俺が注目するチームのひとつであるイタリアが一位通過することは間違いない。ではもう1チームがどこになるかということになるのだが、ここで素人は安易にパラグアイの名をあげるだろう。そして俺もパラグアイだと思う。なぜなら俺は素人だからだ。

グループG ブラジル 北朝鮮 コートジボワール ポルトガル
どうかコートジボワールとポルトガルに通過していただきたい。いまのブラジルが進んでいる道は過ちであると、早く気づかせるためにはショックが必要なのだ! それも超弩級のショックが。それには史上初の予選落ちがいいと、俺は思っている。郭大世には、死ぬ気で突っ込んでいって欲しい。開幕戦でブラジルに勝利すれば、あとはもうどうなったって将軍さまはお喜びだ(たぶん。違って銃殺ったらごめんね)。
あとブラジルがコートジボワールから得点する姿が想像できないんだよね。コートジボワールにカウンターは通じないっしょ。レフェリーが味方につかないと、ブラジルは相当危ない。

グループH スペイン スイス ホンジュラス チリ
ここもなかなかつまらなそうな組だ。フェルナンド・トーレスは出場できるのだろうか。もしできないなら、圧倒的なポゼッションのまま無得点という、スペインらしい時間が続く可能性大あり。なんでスペイン人のシュートはゴールの枠に飛んでいかないんだろうなあ、と日本人の俺が言ってみた。
予選通過は、スペインとスイス。


明日も暑くなりそうだ。熱中症には十分注意して。
悔いの残らないいいゲーム、的確なレフェリング、気持ちの入った応援、美しいサッカーを期待しています。

コートジボワール代表

昨夜、コートジボワール代表がテストマッチをした。対戦相手はアジア地区代表の日本。場所はスイス。

コートジボワール代表メンバー
GK
1 ブバカル・バリー
(Boubacar BARRY) ロケレン
(ベルギー) 79.12.30 180/69
16 アリスティード・ゾグボ
(Aristide ZOGBO) マカビー・ネタニヤ
(イスラエル) 81.12.30 184/82
23 ダニエル・イェボアー
(Daniel YEBOAH) ASECミモザ 84.11.13 187/80
DF
22 スレイマン・”ソル”・バンバ
(Souleymane "Sol" BAMBA) ハイバーニアン
(スコットランド) 85.1.13 190/90
2 ベンジャミン・アングア・ブル "ボリー”
(Benjamin Angoua BROU "BORY") ヴァランシエンヌ
(フランス) 86.11.28 178/69
17 シアカ・ティエネ
(Siaka TIENE) ヴァランシエンヌ
(フランス) 82.2.22 176/72
20 ギー・デメル
(Guy DEMEL) ハンブルガーSV
(ドイツ) 81.6.13 189/85
3 アルトゥール・ボカ
(Arthur BOKA) VfBシュツットガルト
(ドイツ) 83.4.2 166/65
4 コロ・トゥーレ
(Kolo TOURE) マンチェスター・シティ
(イングランド) 81.3.19 183/76
21 エマヌエル・エブエ
(Emmanuel EBOUE) アーセナル
(イングランド) 83.6.4 178/70
MF
6 グネリ・ヤヤ・トゥーレ
(Gneri Yaya TOURE) バルセロナ
(スペイン) 83.5.13 187/78
12 ジャン-ジャック・ゴッソ
(Jean-Jacques GOSSO) ASモナコ
(フランス) 83.3.15 177/75
10 ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ ”ジェルヴィーニョ”
(Gervais YAO KOUASSI "GERVINHO") リール
(フランス) 87.5.27 179/68
14 スティーブ・ゴフリ
(Steve GOHOURI) ウィガン・アスレティック
(イングランド) 81.2.8 188/85
9 シェイク・イスマエル・ティオテ
(Cheik Ismael TIOTE) トゥウェンテ
(オランダ) 86.6.21 180/79
13 コフィ・ロマリック・エンドリ
(Koffi ROMARIC N'DRI) セビージャ
(スペイン) 83.6.4 187/85
5 ディディエ・ゾコラ
(Didier ZOKORA) セビージャ
(スペイン) 80.12.14 183/78
19 クマティアン・エマヌエル・コネ
(Koumatien Emmanuel KONE) インテルナシオナル・クルテア・デ・アルジェシ
(ルーマニア) 86.12.31 175/75
18 アブドゥルカデル・ケイタ
(Abdulkader KEITA) ガラタサライ
(トルコ) 81.8.6 182/78
FW
11 ディディエ・ドログバ
(Didier DROGBA) チェルシー
(イングランド) 78.3.11 188/74
8 サロモン・カルー
(Salomon KALOU) チェルシー
(イングランド) 85.8.5 175/66
7 ドゥンビア・セイドゥ
(DOUMBIA Seydou) CSKAモスクワ
(ロシア) 87.12.31 178/74
15 アルナ・ディンダン
(Aruna DINDANE) レハウィヤ
(カタール) 80.11.26 173/72

この中から出場したのは以下の通り。

GK 1 ブバカル・バリー
DF 4 コロ・トゥーレ
  17 シアカ・ティエネ
  20 ギー・デメル
  21 エマヌエル・エブエ
MF 9 シェイク・イスマエル・ティオテ→19 クマティアン・エマヌエル・コネ
  6 グネリ・ヤヤ・トゥーレ
  5 ディディエ・ゾコラ
FW 8 サロモン・カルー
  11 ディディエ・ドログバ→7 ドゥンビア・セイドゥ→18 アブドゥルカデル・ケイタ
  15 アルナ・ディンダン→10 ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ ”ジェルヴィーニョ”

ドログバは前半15分くらいに、センターサークル付近で日本の4番からカンフーキックを食らって右腕ひじ付近を骨折。


コートジボワールは実に私好みのサッカーを展開してくれた。
とにかくトップスピードで走り回る「狂犬」みたいなのが一人もいないというのがいい。
トコトコ、テクテクと常に細かくポジションを修正しながら、正確にパスを回していく。走らなければならないときは走るが、それでも8割程度以上の速度は出さない。それで十分だからだ。

ユニフォーム右肩の、鼻を振り上げ吠えている(おそらく怒り)象の右顔のすかしイラストも、いかにも象牙海岸という感じで良い。

コートジボワールの基礎技術の高さが象徴的に見られたシーンがあった。
前半35分。右サイド。4番コロ・トゥーレから8番サロモン・カルーへの縦パスがそれだ。
自陣ペナルティエリアでボールを受けたコロ・トゥーレは、かなり遠くの状況まで観察しながら左から右へと移動。パック(加重整地)されていない芝で、ボールは細かくバウンドしている。遅まきながら日本選手がチェックに来たが、それも子供をあしらうようにかわす。そして右サイドから、8番のカルーへ、縦一直線のパスをインサイドで出した。その間、足下を見るために、一度も顔を下げていないことへまず注目。
次に注目するべきなのは、そのパスのボールだ。
何気なく見ていると見逃してしまうが、実はこのボール、グラウンダーではない。およそ25メートル程の“ワンバウンド”パスなのだ。
そして注目の第3点目。その強烈なワンバウンドパス(もしかすると微妙にイレギュラーしたかもしれない)を、カルーはターンしながら一発でコントロールしている。右足のインサイドで。
これらのどこにも、TBSアナウンサーが事あるたびに連呼していた「驚異的身体能力」など関係していない。おそらく荒れたグラウンドと、よくはねる軽いゴム製ボールなどで培われた、すばらしい基礎技術、それだけなのだ。
代表チームに入るようなトップの才能を持った彼らでさえ、ヨーロッパのプロチームにスカウトされる段階で、ようやく高タンパクな食生活や筋力トレーニングのできる環境に触れることができる。それがアフリカの選手たちだ。まあ最近は、いろいろなスポーツメーカーやクラブチームが「青田買い」の条件として、そういった援助をしてはいるが、まだそれでも世界の他の地域より貧しいことは間違いない。つまり、彼らの身体能力は、技術を習得したあとに、努力によって身につけたものなのだ。決してママのお腹から、筋骨隆々なベビーが誕生したのではないということを「驚異的身体能力」などという表現を安易に使うアナウンサーは忘れないで欲しい。私に言わせれば、彼らを表し「驚異的身体能力」などと言うのは、自らの内側に巣くっている差別感情をダイレクトにさらけ出していることに他ならないのだが、そこは所詮TBSのアナウンサー、そんな自分のことにはまったく気がついていない。さすがは不祥事と不倫のTBS。あ、そうそう、次からは、ファウルスローのルールと、いつが前半か、いつが後半か、の違いくらいは理解した上で実況してください。

右サイドの20番ギー・デメルもいい。ブラジルのマイコンに似たプレースタイルだが、こちらの方がずっとシャープで意欲的で、そのうえフェアーだ。彼は激しいコンタクトのときでも、絶対腕を使わない。アフリカにも武士道のようなものがあるのだろうか?
15番アルナ・ディンダンは、2対1の状況でもまったく動ぜずキープできる。
後半11分の、8番カルーと15番ディンダンのコンビプレーで、ディンダンは一度潰されるが、すぐに次のプレーに切り替えて、結局対戦相手のDFは置いてけぼりにされてしまっている。サッカーIQのできが違うという場面だった。
9番シェイク・イスマエル・ティオテのボールを持ったときの姿勢・体勢は、見ほれるほどに素晴らしい。
全選手の中で最も優れていた選手は6番のグネリ・ヤヤ・トゥーレであると断言できる。後半18分48秒あたりで後ろからチェックに来た日本選手を、いちべつもせずにかわして見せたのはご愛敬としても(無能過ぎる日本選手の接近の仕方がひどすぎたせいでもあるし)、90分間まったくミスのないポジショニングは、まさにスーパーであるとしか言いようがない。この試合を録画してある人にはぜひ一度、この6番のポジショニングにだけ注目して、試合を見直してみて欲しい。きっと新鮮な感動を覚えていただけることと思う。それくらい、彼のレベルは飛び抜けていた。
この6番ヤヤ・トゥーレと5番ディディエ・ゾコラ、4番コロ・トゥーレが構えるバイタルエリア中央を突破することは、どんなFWでも不可能だろう。

私はこの6番ヤヤ・トゥーレを見ていて、試合中に急逝したカメルーンのマルク・ビビアン・フォエのことを思い出した。この二人は、プレースタイルも、仕草も、ボールの持ったときのリズムも、とてもよく似ている。コートジボワールとカメルーンは隣接してはいないが、二人はどこかで血がつながっているように思えて仕方がない。アフリカの悲しい歴史の中に埋もれているミステリーが、サッカーを通じて表出してきたのかもしれない。

不幸にもドログバ選手が骨折により離脱してしまった。だが、正直言って、むしろこのことはコートジボワールチームの結束につながる方へ寄与するように思える。ワールドカップでその選手が本当にストライカーとして機能するかどうかは、実のところ大会が始まってみないとわからない。スター選手と重要な選手は、必ずしも一致しないものなのだ。確かにコートジボワールにとってドログバは重要な選手ではあるが、その重要さはヤヤ・トゥーレほどではない。もしいなくなったのがヤヤ・トゥーレだったとしたら、コートジボワールのワールドカップはその時点で終わったことになっていただろう。

就任してわずか2週間だという、エリクソン監督も、このチームに合っているように見えた。イングランドで落とした評価を、このチームで挽回しようと燃えているはずでもある。

コートジボワールがワールドカップでベスト4に入ったとしても、私はまったく驚かない。なぜなら彼らは、優勝にさえ値する力を持ったチームなのだから。

全国目指す地区代表16強

2010年(平成22年)6月4日 金曜日 
読売新聞 地域 埼玉

上記紙面に、第34回全日本少年サッカー大会の埼玉県大会へ出場する16チームが紹介されていた。
以下は、私が勝手に設けた賞である。

良い笑顔で賞
団体部門 FC鶴ヶ島 鴻巣FCプライマリー 甲乙付けがたく同時受賞となった。
個人部門 飯能ブルーダーの前列中央23番

変顔賞 川越ひまわりSC後列向かって右端

いいポーズっ賞 FC鶴ヶ島後列左端

あ、いま目をつむっちゃったんでもう一回お願いします賞
粕壁の中段向かって左から三番目 FCアビリスタ中段左端

ぼくなんか……賞 粕壁後列向かって右端

「マスター、バーボンをロックで」賞 川越ひまわりSC後列中央

ポーズどっちだよ賞 FCアビリスタ

右肩に何か写ってる賞 児玉ディパーチャ中段中央

もしかして仲村トオル?賞 越谷サンシン後列向かって左から4番目

アイドルNo.1賞 越谷サンシン前列向かって右から4番目

き、き、きんちょうなんか、してないっす賞 児玉ディパーチャ

後ろまだ試合中じゃね?賞 ユベントスジュニアFC

夜おそくまで盛り上がっちゃった(o(^-^)(^o^)o)なかよし♪賞 
鴻巣FCプライマリー

個性的ユニフォーム賞 鴻巣FCプライマリー

何で僕らだけ室内なんすか賞 新座片山FC

私いろいろ考えてます賞 大宮アルディージャJr.後列右端GK

俺あんま考えてないっす賞 浦和三室後列右端GK

僕は絶対に騙されないぞ賞 江南南後列左端GK

以上

皆様のさらなるご活躍を楽しみにしております。

2010年6月4日金曜日

もしプロの漁師だったら、得点力不足じゃあすまない

東京ミッドタウンにある、虫に食われたでかい空豆みたいな彫刻とか。巨神兵の一部が埋もれてるみたいな彫刻とかを置いて、ちょこまかかせいでるちょこまかしたおっさんがいる。いつもおしゃれで、靴なんかものすごく高いお金を払って作らせたイタリア製の特注品なのに、七五三みたいに見えてしまうおっちゃんだ。
このおっちゃんがよく言うのが、アフリカのアルジェリアで出逢った、老いたつり名人から聞かされたという話だ。
「あなたは、わたしが小舟に乗ってのんびりしてるだけなのに、なぜこんなに釣れるのか、と聞く。
あなたには、わたしが、のんびり気長に釣り糸をたれているように見えたのかもしれない。
だがわたしは、漁に出ている間は一瞬たりとも気をゆるめたことなどない。
いまか、いまか、とずっと準備を整え身構えているから釣れるのだ」
この話を引き合いに出してからおっちゃんは、自分も未発見の才能や作品を見逃さないように、二十四時間絶えず、いまか、いまか、と「眼」をこらすようにしている、とまとめるのが常だ。
(その結果が虫食い空豆と巨神兵のパーツなのであ~る!)

これはサッカーでのフォワードにも、必要な姿勢だと思う。
シュート練習を繰り返すことも大事かもしれないが、この「いまか、いまか」という気持ちを切らさない資質の方が、それよりもはるかにフォワードにとって重要に思える。
昔、ワールドカップに出場していたある国の代表チームの、得点源と期待されたフォワードが、決定的なチャンスボールをゴール上空にふかし、こう言い訳した。
「急にボールが来たので…」
そう、チャンスはいつだって突然訪れるものだのだ。

足の速い子、ドリブルの上手な子、トラップの正確な子、強いボールの蹴れる子、体の大きな子、気の強い子、そういう子を前に置いて、さあこれで得点が増えるぞ、と期待するから、いつまでたっても得点力は不足したままなのだ。
得点を期待されるフォワードに適しているのは、油断しない、集中を切らさない、抜け目のない、そういう資質を持った子供である。
スラム街で育ったラテン系の選手に、優れたストライカーが多いのはこういう理由からなのだ。
何を言いたいかというと、埼玉県内でいうときっと西川口あたりとか、熊谷北東部あたり、全国的には圧倒的に大阪周辺、そういった地域で育った子供の中にこそ、優れたストライカー気質・資質を備えた逸材がいるに違いないということなのだ。
そのあたりの少年サッカーチームで指導をされている方々には、違う意味で緊張を切らさず、目をこらして、そういう逸材をサッカーの世界へと導いて欲しい。
サッカーに出会えるかどうかは、そうした資質を備えた子供にとっても、一生を決定するような分岐点になる出来事になると思う。
虎穴に入らずんば虎児を得ず、です。はい。

ブラジル代表は1次リーグ落ち決定

G組(日本時間)
6月15日(火)
2300 コートジボワール × ポルトガル ポートエリザベス
2730 ブラジル × 北朝鮮 ヨハネスブルクエリスパーク
6月20日(日)
2730 ブラジル × コートジボワール ヨハネスブルクサッカーシティー
6月21日(月)
2030 ポルトガル × 北朝鮮 ケープタウン
6月25日(金)
2300 北朝鮮 × コートジボワール ネルスプロイト
2300 ポルトガル × ブラジル ダーバン

この日程を見れば一目瞭然だが、ブラジルは予選最終戦にピークを合わせて調整してくる。それどころか、あわよく2連勝できれば、最終戦は控え中心の面子でという皮算用さえしていると思われる。
逆に、ライバルであるポルトガル、コートジボワール、北朝鮮は、第1戦からピーク全開にせざるを得ない。
となると、周囲から「強い強い」と言われていて、選手やスタッフ自身もそう思っているということに、ブラジルは足をすくわれることになる。ラテン気質ってのはそういうもんだから。

元々ブラジルが優勝するのは、他に優勝候補がいた大会であることが多い。
予選リーグはラッキーなPKなどでよたよた勝ち上がってきたくせに、俄然注目の集まる準々決勝、準決勝あたりになると、まるで別のチームかのように個々が輝きだし、連携も見事なものを見せる。これが本来のブラジルなのだ。
ところが今回のブラジル代表チームは、チームにさえなりきれていない。個々がバラバラで、監督ともビジネスライク、チームとしての使命感も感じられない。それは試合にもあらわれていて、仲間のミスをフォローするのがワンテンポ遅いというシーンが何度もあるのだ。
「そんなとこでミスすんじゃねえよ。おめえの責任なんだから、てめえでケツふけよ」「俺は俺の仕事を完璧にこなしてんだから、余計な干渉すんじゃねえぞ」的な雰囲気が随所に見られる。
こういうチームは、追いつめられるとバラバラになる。
これまでのブラジルは、期待されていないことをバネにして一体感のあるチームに変身し、優勝を勝ち取ってきた。でも今回のブラジルはそうじゃない。選手たちの心のどこかに、ドゥンガを優勝監督にしたくないという気持ちがあるんじゃないか、という空気さえ、背中から感じるときがある。きっと、負けたって次があるさ、くらいにしか思ってない。2014ワールドカップはブラジル開催だし。
ディフェンスラインを深くとって、体格を生かしてボールを奪い、あとは速攻狙いというワンパターン戦術は、南米予選では通用しても、研究して対策を用意してくる本番で、それもヨーロッパやアフリカ相手にはどうなんだろう。そういうのには慣れっこなんじゃないかな。

コートジボワールが3勝で1位通過。
ポルトガルが2勝1敗で2位通過。
ブラジルは1勝2敗で予選落ち。
北朝鮮は3敗で予選落ち。

こうなると思うに150万ジンバブエドル。

2010年6月3日木曜日

6月2日、おふたりさん、おつかれさん。

鳩山由紀夫
長身。
個人資産100億円前後。
自民党設立者で元総理大臣と、優良世界的大企業の創業者を祖父に持つ。
父親は、正三位勲一等を授かった元大蔵事務次官で元外務大臣。
学習院初等科から都立小石川高校を経て、
東京大学工学部応用物理・計数工学科を卒業。
最終学歴は、スタンフォード大学大学院博士課程修了。
東工大助手、専修大助教授の後、衆議院議員。
自民党入党8年後に離党、新党さきがけ結成。3年後、旧民主党結成。2年後、新民主党結成。
2009年9月第93代内閣総理大臣就任。
2010年6月2日、総理・党代表辞意を発表。

野口聡一
長身。
町立保育園、小学校、(転居)市立中学校、県立高校を経て東京大学工学部航空学科卒業。
最終学歴は、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修士課程修了。
石川島播磨重工業(IHI)でエンジン開発技術者となった後、宇宙開発事業団(現JAXA)の宇宙飛行士候補者となる。
2005年7月、スペースシャトル・ディスカバリー号にて、初宇宙。
2010年6月2日、国際宇宙ステーションでの長期滞在を終え、ソユーズにて地球に帰還。

2010年6月2日水曜日

絶妙なボランチと長身CB

まずこの地図を見て欲しい。
これは北京の視点から東の方を見上げた地図だ。
もし沖縄がなかったら、まるで駅前大通りか北京神社への参道かという、広い一本道が太平洋へとつながることになる。
日本への海路は完全に分断され、石油はおろか鉄も小麦もオージービーフも入ってこなくなる。
逆に中国は、西太平洋一帯を自分の庭とすることが可能となる。
無防備となった台湾を『浮沈空母』に改造してしまえば、もう誰も東シナ海に干渉はできない。
そうなったらもう日本などはどうでもいいことになる。ただの貧しい島国程度の意味しかないのだから。
つまり日本のポジションは、近代以前の中世に逆戻り。
遣唐使・遣隋使ならぬ、遣中使を送って、お宝を拝領してくるくらいしか貿易手段がなくなる。
それくらい海洋国家であり島国でもある日本にとって沖縄のポジショニングは絶妙であり重要なのだ。
今後中国が強大化してくるのに比例して、沖縄が日本であること、そしてそこで万全の体勢をとって位置取りしていることが、日本の生命線そのものとなる比重がましてくる。沖縄を失った瞬間に、日本は滅びるのだと言っても良い。
中国とすれば、徐々に沖縄の軍事力を弱体化させてゆき、いつかタイミングを見計らって奪取することを考えている。当たり前だ。それが中国にとっての生命線でもあるのだから。
中国は大陸にあるくせに、周囲を急峻な山脈に囲われているため、陸の孤島のような立地をしている。広い空き地なんだけど、道路に面してないようなものなのだ。よって陸路での大量移動・輸送は、将来にわたって期待できない。
フィリピン、インドネシア、マレーシアに取り囲まれている南シナ海も、平時には有用だが有事には危険すぎる。
だからどうしても、いつかは、沖縄を手に入れたい、と考えている。
天のイタズラか、ただの歴史の偶然か、今沖縄は日本の一部となっている。
このボランチの絶妙なポジショニングのおかげで、試合は日本有利に展開し、勝敗もまだまだ決していないのである。



さてこちらの地図は、「ん? なんだかすっきりしてるなあ」という地図だ。
何かが消えている。
そう朝鮮半島がない地図なのだ。
これを見たらわかる通り、もしも朝鮮半島がなかったら、日本列島は丸裸に近い状態でロシア・ソ連や元・清・中国と対峙していたことになる。
元寇の時代なら、造船操船技術の未熟さによって、この広くなった日本海がプラスに作用したかもしれない。
だがロシアが極東に南下してきた時代には、この広い日本海は巨大な艦隊にとって格好の舞台となったに違いない。
そもそもロシアの極東軍港は、この地図上のウラジオストックではなく、もっと南西に位置していたはずである。
ロシア・中国の国境線ですら、万里の長城よりもはるかに南下した、青島(Qingdao)・済南(Jinan)・黄河あたりになっていた可能性だってゼロではない。むしろそうとうに高い。
日本は満州になど進出できていないし、当然日清・日露戦争なども起きていなかった。なぜなら、そうなるはるか以前の段階で、すでに日本の独立時代は歴史の一部となっており、「ヤーポン族」とか「東夷自治区」などという名称を与えられただけの忘れられた存在に成り下がっていたと考えられるからだ。

これはちょうど、コーナーキックの時、ゴール前の最も危険な場所を、長身のCBがおさえていてくれているようなものだ。
長身CBがどんと構えていてくれるおかげで、決定的なピンチも失点せずにすんだし、また敵も単純な放り込み戦術をとれずに来た。
長身CBであったからそうだったのだが、もしこれが逆に敵側の長身CFだったら…考えるとぞっとする。




前自民党政権と現鳩山政権の沖縄基地問題処理がやたらと非難されているけど、沖縄に基地がどうしても必要なのはアメリカのためじゃなくて日本の未来のためなんだよな。
核保有国であるロシア、中国、北朝鮮、インド、アメリカに囲まれて、今度は中国までが空母艦隊を整備しつつあるっていう、これがもし将棋だったら「負けました」確実な窮地にある我が国日本チームの状況を、もっと具体的に、正確に、日本国民、それが無理なら沖縄県民にだけでも説明して理解してもらうべきだと思う。金で解決なんてどだい無理。金で解決できるなら、世の中どんなに楽で簡単か。
金の価値は、額じゃなくて使い方にあるんだよね。
サッカーのポジショニングと一緒さ。
ただいればいいってもんじゃない。
必要なときに、必要な場所。このどちらかが欠けても、それは意味をなさないだけじゃなくて、かえって味方の足を引っぱることになるんだ。
日本の未来のためには、サッカーのわかる政治家を育てないといけないってことだな。うん。

なんてサッカーにたとえながら、こむずかしい沖縄問題なぞを自分なりに考えてみたけど、やっぱようわからんですなあ。サッカーのことを考えている方が、はるかに楽しいし、ワクワクする。比べものにならない。そうだ。国が全力で、沖縄にサッカー施設を整備したらいいんじゃないかな。世界中の一流どころから少年サッカーチームまでが、そこで無料で合宿やトレーニングできたりするような、圧倒的にハイテクで美しい世界一の施設。ハブ空港と金融センターと自然公園とカジノと先端医療と美女と酒とサッカーを揃えた沖縄、これならすごく楽しいと思うんだけど。
沖縄のことを語ったり考えたりするのに、眉間にしわを寄せたり、こぶしを振り上げたり、怒鳴ったりするのって、らしくないと思うんだよね。笑ったら真剣な話が出来ないってことでもないんだし。もっと笑顔で、行こう沖縄!

2010年6月1日火曜日

囲碁とサッカーの不思議な関係

早碁の世界一決定戦である「テレビ囲碁選手権」が以下の日程で開催されている。

早碁とは?
持ち時間1手30秒の秒読み。途中1分単位で10分の考慮時間を使える。
この対極にあるのが、棋聖、本因坊、名人戦などの、持ち時間8時間の2日制。

第22回テレビ囲碁アジア選手権 日本大会
京都ホテルオークラ別邸 京料理「粟田山荘」
6月1日(火)~3日(木) NHK-BS2にて絶賛放送中!

テレビ囲碁アジア選手権とは?
日本・中国・韓国のテレビ棋戦であるNHK杯、CCTV杯、KBS杯の優勝・準優勝者と、前回のテレビ囲碁アジア選手権優勝者の7人によるトーナメント戦。

■NHK-BSテレビ放送 予定日
     6月1日(火): 1回戦 第1局/1回戦 第2局/1回戦 第3局
     6月2日(水): 準決勝 第1局/準決勝 第2局
     6月3日(木): 決勝

   ■出場者
     中国: 孔傑(コウケツ)九段(前回優勝者) 
         CCTV杯優勝者、準優勝者
     韓国: 李昌鎬(イチャンホ)九段
         姜東潤(カンドンユン)九段
     日本: 結城聡(ユウキサトシ)九段
         井山祐太(イヤマユウタ)名人




1回戦第1局
[日本] 井山裕太九段 × [韓国] 李昌鎬九段
白番 李昌鎬九段 5目半勝ち

1975年生まれの李昌鎬は、1982年に祖父から囲碁学び、1984年には韓国棋院研究生となり、1986年の11歳でプロ棋士に、14歳の最年少タイトル獲得、16歳5ヶ月で最年少国際棋戦優勝という記録を作った。
「いい碁を打つことだけを考えて、失敗しても最後まであきらめないよう心がけています」と淡々と話す。


サッカーと同じで、囲碁にも大まかに攻めのタイプと守りのタイプがある。
この李昌鎬(イ・チャンホ)九段は後者、守って勝つタイプの完成型とも呼ばれ、それはイタリア代表のサッカーにもよく似ている。
難しいことはわからないが、私は、この李昌鎬九段はサッカーでいうところのポジショニングが非常に巧みなところに天分があって、それと人類の枠を越えたような辛抱強さが合わさったことで、この驚異的な勝ち数を積み上げることが出来ているのだろうと勝手に分析して、サッカーを観るように彼の囲碁を楽しんでいる。
こっちの局面を考えてこの石を置いたんだろうなと思っていると、そこから十手先の局面で、実は違うことを考えていたのだということがわかったときは感動させられる。もっとも、わかったと思っているのはもちろん私の勝手な思い込みであって、実際にそれがどういう意図であるのかという囲碁の達人たちみたいな「正解」がわかっているわけではない。でもそれがまた面白いところで、これが正解だ、などと押しつけられたら、別に義務でもないんだから私などはプイッとよそを向いてしまうだろう。

囲碁にはサイドチェンジもある。そう、サッカーでもある、あのサイドチェンジだ。
そしてフェイントもあれば、セットプレーもあるし、そのセットプレーにはトリックプレーだってある。
ポゼッションに近い戦術的な考え方もあるし、バイタルエリアとか、中盤が空いてきたとか、一対一の局面、みたいな場面だってある。
でも決定的に異なるのは、得点がないことだ。
囲碁の勝敗は、サッカーの試合でいうと、試合全体の「イメージ」のようなもので決まるのだ。
押されっぱなしだったけど、ロスタイムのロングシュート一発で勝利をもぎ取った、なんてことにはならない。それどころか、なんかこれ以上やってもどうせ勝てそうにないからもうやめる、といって試合途中で負けを宣言することもできる。
そのへんは囲碁を覚え始めたとき、私なんかは感覚的にモヤモヤしたんだけど、やってみると、こんな状況になっちゃったらこれ以上やっても意味ないなあ確かに、ってこともあるんだってことはすぐわかるようになる。

明日は準決勝で、明後日は決勝。
囲碁に興味はなくても、録画しておいて気が向いたときに気合いを入れて観てみると、サッカーに似たとこがあるってわかってもらえると思う。
まあ、「だからどうなんだ?」って言われると、だからどうってわけでもないんですけどね、としか言えないんだけどさ。

名言備忘録

考え得る最も困難なことに挑戦するというのは、とても心がそそられるものだ。
(ジェニー・J・チャーチル)

まともな人間には何も出来やしない。
(フレッド・ビューシー)

世の中やっかいなのは、バカほど自信にあふれ、賢者こそ不安にさいなまれているということだ。
(バートランド・ラッセル)

賄賂はノックしないで入ってくる。
(英国のことわざ)

壊れてなければ直すな。
(バート・ランス)

人に見せびらかすことが出来ないのであれば、何かを持っていてもつまらない。
人に言いふらすことが出来ないのであれば、何かを知っていてもおもしろくない。
(ニーブズ)

金をたくさん持って、貧しい人のように暮らしたい。
(パブロ・ピカソ)

他人に富を分け与えるときにも、自分を頭数から外す人はいない。
(トロツキー)

金を嫌悪するものは多い。だが、それを他人にやってしまえるものは少ない。
(フランソワ・ド・ラ・ロシューフーコー)

新しいアイデアを持った男も、それが日の目を見るまでは、ただの変人に過ぎない。
(マーク・トゥエイン)

自分の存在がどれほどちっぽけだろうと関係ない。
(フィデル・カストロ)

人生とは、計画を立てている間に起こる、他の出来事。
(不明)

経済学が明らかにするのは、何かを買う最善の時期は常に去年ってこと。
(不明)

ニワトリを飼っているのは田舎だが、それを食っているのは都会だ。
(ジョージ・ハーバート)

儲けが悪いというなら、損はその十倍悪い。
(不明)

1ドルだって儲けたり貯めたりしたことのない連中に限って、百万ドルの使い道を私に講釈してくれる。
(ヘンリー・フォード)

知人とは、金を借りるくらいの間柄で、貸すほどの間柄ではない人のこと。
(不明)

品物が何であれ、女は、店が損して売っていると思うものなら買う。
(不明)

この世で難しいことのひとつは、バーゲンといえどもタダで売ってくれるわけではないと、女どもにわからせることだ。
(エドガー・W・ハウ)

ロウソクをけちって早寝をしてはいけない。
双子でも出来たら、何の足しにもならない。
(不明)

仕事で死ぬ人よりも、心配で死ぬ人の方が多い理由は、働く人よりも心配している人の方が多いからである。
(ロバート・フロスト)

一番幸せなのは、昼間は忙しすぎて心配する暇がなく、夜は眠すぎて心配する間のない者。
(不明)

これまでの心配事をすべて振り返ってみるとき、臨終の床にあったひとりの老人からきかされたこんな話を思い出す。
人生にはたくさんの心配事があったが、そのうちの大半は起きなかった、と。
(ウィンストン・チャーチル)

乞食は百万長者をうらやみはしないが、自分よりも羽振りの良い乞食のことはねたむ。
(バートランド・ラッセル)

何の毒にもならなかった人間は、何の薬にもならない。
(バーナード・ショー)

物事は悪い方へ向かっていると言い続けていれば、いつか予言者になれるときがくる。
(アイザック・B・シンガー)

人情があついだけの人は忘れられてしまう。
財布もあつくないとね。
(マーガレット・サッチャー)

金がものを言うとき、真実は口をつぐむ。
(ロシアのことわざ)

金を持つ者は竜、金を持たぬ者は地竜(ミミズ)。
(中国のことわざ)

けちん坊は死ぬまで貧乏。
(ギリシャのことわざ)

結局のところ金っていうのはセックスみたいなもんさ。
ごぶさただとそのことばっか考えてるが、不自由してなきゃ他のことに頭が向く。
(ジェームズ・A・ボールドウィン)